【2019情報通信月間行事】
「電波利活用セミナー2019−5Gでつなぐ地域の未来−」を開催しました
九州総合通信局は、一般社団法人九州テレコム振興センターとの共催により、令和元年6月4日(火)、福岡市において「電波利活用セミナー2019〜5Gでつなぐ地域の未来〜」を開催し、134名の参加がありました。
冒頭主催者を代表して、齋田無線通信部長が「電波利用は、携帯電話等の普及で社会のあらゆる分野へ広がりを見せています。今後は、超高速・大容量・低遅延という特徴を持つ5Gの推進、更には、地域に密着して柔軟な利用環境を提供することを目的とする新たな割当制度であるローカル5Gの導入が検討されています。本セミナーが地域における新たな電波利用をご検討の皆様の一助となることを期待します。」と挨拶しました。
このセミナーでは4名の方々から5G関連の講演及び事例紹介がありました。併せて、別室にて最新の5G関連機器の展示及びデモを行いました。
【基調講演】
総務省総合通信基盤局電波部 荻原移動通信課長
「5G実現に向けた総務省の取組み」と題して、移動通信システムの現状と課題、5G実現に向けての取り組みや周波数割当てに関する考え方、また、地域の企業や自治体等の様々な主体が柔軟に構築できるローカル5Gの概要等について講演を行いました。
<基調講演:萩原移動通信課長>
【事例紹介1】
国立大学法人九州工業大学 大学院工学研究院 電気電子工学研究系 池永教授
「5Gを利用した産業用ロボット制御の取組み」と題し、産業用ロボットの現状と課題、5Gを使ったロボット制御の無線化への取組みについて、制御及び配置の効率化の成果を含む実証実験の内容等を詳しく紹介していただきました。
【事例紹介2】
(株)NTTドコモ 5G・IoTソリューション推進室 有田ソリューション営業推進担当部長
「5G時代のビジネス協創に向けた取組み−さまざまなパートナーさまと創る未来−」と題し、NTTドコモで取り組んでいる多種多様な分野での5Gの実現に向けた実証実験の説明や、ARやオープンパートナープログラム等新たなビジネス創出を目指す取り組みについて紹介していただきました。
【事例紹介3】
大分県 商工観光労働部 情報政策課 奥村氏
「5G時代に向けた大分県の取組み」と題し、霧による高速道路の通行止め問題を5Gによって解決しようとする試みや、アバターを使って観光、教育、健康等地域の課題を解決する可能性についての説明があり、来るSociety5.0地方の時代の到来を見据えた大分県の取組みを紹介していただきました。
< 事例紹介1:池永教授 >
< 事例紹介2:有田担当部長 >
< 事例紹介3:奥村氏 >
<セミナー会場>
また、5G関連の機器展示コーナー(展示協力社:(株)NTTドコモ、KDDI(株)、ソフトバンク(株)、富士通(株)、日本電気(株))では、各社がデモを行うなど、実際の通信機器の特徴を紹介しました。参加者の方々も大変興味深く見学され、質問等が多数寄せられていました。
<機器展示・デモ会場>
九州総合通信局では、地域の課題解決に向けて、最新の電波利用技術及びその利活用事例に関するセミナーを今後も開催し、電波利活用の普及・促進に取り組んでいきます。
お問合せ先:電波利用企画課 096-326-7890
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