「九州ICTイノベーションセミナー2019」を開催しました
九州総合通信局(局長:岡野 直樹)は、令和元年11月13日(水)、福岡市において一般社団法人九州テレコム振興センター(KIAI)との共催により、九州管内の新しいICTの取組に関する講演に加え、九州管内の研究機関が実施した戦略的情報通信研究開発事業(SCOPE)による地域ICT振興型研究開発等についての研究成果発表を行いました。
○第1部 特別講演(九州管内の新しいICTの取組)について
【RKB毎日放送株式会社編成戦略局 地域戦略部長 竹下 通人 氏】
「放送事業者と大学などとの連携による人材の社会創出」と題し、地域の大学との連携の必要性、活動内容、今後のイメージについて講演がありました。
【株式会社ジュピターテレコム 執行役員イノベーション推進本部長 櫻井 俊一 氏】
「ケーブルテレビを活用したオンライン診療の新しい取組」と題し、福岡県内でのオンライン診療の実証の内容を中心に、今後のサービスのイメージについて講演がありました。
<櫻井 俊一 氏>
なお、講師欠席となった「長崎大学情報データ科学部の新設と目指すイノベーション」については、主催者から資料に基づいて説明を行いました。
○第2部 SCOPE研究成果発表
【国立大学法人佐賀大学 辻村 健 氏(研究代表者)】
災害時のアドホックネットワーク構築、及び九州北部の島しょ部などでの簡易なブロードバンド通信提供を目的として、レーザ光通信技術とロボット制御技術を組み合わせたアクティブ光空間通信システムの研究開発の研究成果について発表がありました。
【国立大学法人熊本大学 尾原 祐三 氏(研究代表者)】
阿蘇山一帯での噴火や水害に対する防災の観点から、地域の安全・安心な生活に資する情報技術の活用を目指し、無人航空機を用いた地形情報を連続的な観測によって画像・レーザ測距データを取得し、三次元形状の把握ならびに形状の時間的変化を検出する研究開発の研究成果について発表がありました。
【国立大学法人九州工業大学 有馬 裕 氏(研究代表者)】
空間弁別機能を高めるための高い指向性と、高速移動体でも利用できる高感度・高速性能を有し、100立方ミリメートル以下のサイズで廉価に実現できる非冷却型近赤外線センサーデバイスの研究開発の研究成果について発表がありました。
<有馬 裕 氏>
本セミナーには九州各地から50名の参加があり、イノベーションの創出や研究成果の利活用促進を図るきっかけ作りになりました。
九州総合通信局では、競争的資金によるイノベーション創出に向けた様々な取組によりICTの利活用による地域活性化を引き続き進めていきます。
お問合せ先:情報通信連携推進課 096-326-7314
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