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「地域情報化広域セミナー2022inやつしろ」を開催
―住民参加型スマートシティの実現に向けて―

 九州総合通信局は、令和4年11月10日(木)、一般財団法人全国地域情報化推進協会との共催により、「地域情報化広域セミナー2022inやつしろ」を開催しました。
 セミナーは、八代市役所「多目的ホール」の会場とオンライン併用のハイブリッド形式で開催し、自治体関係者やICT事業者等196名の参加がありました。
 
 本セミナーは、地域が抱える様々な課題をデジタル技術やデータの活用によって解決することを目指すスマートシティの実装について、導入事例等を通じ、その課題や知見を共有することにより、住民一人ひとりに寄り添ったサービスの提供や各分野間、都市間でのデータ連携など、今後のスマートシティのあり方について理解を深めることを目的に開催したものです。
 
【開会挨拶】
九州総合通信局長 野崎 雅稔
 

01

 スマートシティの最大目的はウェルビーイングであり、新技術で人を幸せにできるかを検討するにあたっては、分野や自治体を越えた市民主体の取り組みが必要であることや、新技術ありきではなく課題解決やビジョンの実現を重視することが大切であると挨拶しました。
 
【開催地挨拶】
 八代市長 中村 博生 氏
 

02

 全国的に人口減少や少子高齢化が進む中、地方都市の持続的な発展が大きな課題であって、ICTをはじめとする先進技術をあらゆる市民生活に活用し、DXによる行政の再構築と組織文化の刷新が一層重要と述べられました。
 
 【講演(1)】
 「総務省におけるスマートシティ推進の取組と今後の展望」
 総務省情報流通行政局 地域通信振興課 課長補佐 中川 衛
 

03

 総務省や政府全体でのスマートシティ関連事業についての説明のほか、デジタル技術やデータを活用した住民の利便性向上に向けた機運の高まり、地域間でのデータ連携基盤の必要性、総務省スマートシティ事業の特徴的・先進的な事例や、これまでの事業の成果を踏まえた今後の展望等について紹介しました。
  
【講演(2)】
 「スマートシティやつしろの実現に向けた取組について」
 八代市 政策審議監 村上 理一 氏
 

04

 八代市におけるこれまでのICTインフラ整備およびこれらを活用した今後の取組について「八代市デジタル化基本計画」等によりご説明いただきました。具体的取組として、デジタル市役所をはじめ、スマート防災プロジェクト、デジタル医療MaaS推進事業、デジタル人材育成等についてご紹介いただきました。
 
【講演(3)】
 「熊本県のDX推進戦略 〜スマートシティとの連携について〜」
 熊本県 企画振興部デジタル戦略局 デジタル戦略推進課長 受島 章太郎 氏
 

05

 熊本県におけるDX推進のための羅針盤である「くまもとDXグランドデザイン」や「くまもとDX推進コンソーシアム」についてご説明いただき、産学行政の連携の重要性について述べられました。また、熊本県内における官民間でのデータ連携事例をご紹介され、今後の県内におけるスマートシティとの連携についてご説明いただきました。
  
【事例紹介(1)】
 「延岡市スマートシティの取組について」
 延岡市 企画部スマートシティ推進室 室長補佐 渡部 嘉教 氏(オンライン)
 

06

 これまでのスーパーシティ型国家戦略特区への指定に向けた取組をはじめ、令和3年度採択の「市民一人ひとりが主役の時代をつくる延岡市のスマートシティ推進事業」やデジタル田園都市国家構想推進交付金の採択を受けた事業等についてご紹介があり、スマートシティ及びDX推進に関する連携協定に基づく取組実績や災害物資支援DXモデルの研究開発についてもご紹介いただきました。

【事例紹介(2)】
 「〜デジタル田園都市国家構想への挑戦〜「更別村スーパービレッジ構想」」
 更別村 スーパービレッジ推進室長 今野 雅裕 氏
 

07

 デジタル田園都市国家構想推進交付金の採択を受けた「更別村スーパービレッジ構想」について、計画中のデジタルサービス等についてご紹介いただきました。また、DXをどんどん地方に落とし込み、地方にある企業・産業を守っていくことが重要であり、地元企業が実行しなければ住民の関心は高まらず、持続可能な事業とはならないことなどについて述べられました。
  
【事例紹介(3)】
 「スマートシティ会津若松の取組とビジョン」
 会津若松市 企画調整課スマートシティ推進室 副参事 齊藤 修啓 氏(オンライン)
 

08

 東日本大震災を契機としたスマートシティへの取組や全国初の都市OSの導入など、これまでの経過説明のうえ、各分野の事業や「会津若松+」の各種サービス等について発表いただきました。またオフィスビル「スマートシティAiCT(アイクト)」の整備や入居企業を中心に設立されたコンソーシアム等についてご紹介いただきました。

 【閉会挨拶】
 一般財団法人全国地域情報化推進協会 理事長 吉田 真貴子
 

09

 スマートシティとは地域課題を見つめ、住民のウェルビーイング向上を目指し、ICTとデータで地域課題解決を目指す取組みであり、市民の参加と連携がキーワードであると述べるとともに、今後も地域情報化を推進していきたい旨挨拶いただきました。
 
  九州総合通信局では、様々な地域課題を解決するため、地域における効率的で効果的なICTの利活用やIoTの実装を推進してまいります。
 
お問合せ先:情報通信振興課 096-326-7825

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