報道資料
平成29年3月31日
九州総合通信局
鹿児島県内における災害対策及び中波ラジオ難聴地域の一部解消に向けて
−中波ラジオ放送のFM方式による補完中継局に、予備免許を付与−
九州総合通信局〔局長:宮本 正(みやもと ただし)〕は、本日、株式会社南日本放送〔代表取締役社長 中村 耕治(なかむら こうじ)〕から免許申請のあったFM補完中継局に対して予備免許を付与しました。
本中継局は、中波ラジオの災害対策を図ることを目的として設置されるもので、南日本放送としては5局目のFM補完中継局となります。
また、総務省所管の地上基幹放送ネットワーク整備事業を活用しています。
【放送局の概要】
申請者 |
株式会社南日本放送 |
電波の型式、周波数及び空中線電力 |
F8E 86.7MHz
100W |
呼出名称等 |
MBC蒲生FM |
設置場所 |
鹿児島県姶良市平松 |
放送区域及び
放送区域内世帯数 |
放送区域:別図1
区域内世帯数:
姶良市 30,264世帯(全世帯数の99.3%)
霧島市 43,351世帯(全世帯数の80.3%)
鹿児島市 8,735世帯(全世帯数の3.3%)
垂水市 948世帯(全世帯数の12.7%) |
開局予定 |
平成29年度 |
【FM補完中継局とは】
FM補完中継局とは、中波(AM)放送局の放送区域において災害対策、都市雑音による都市型難聴、地形的難聴等のために超短波(FM)放送用の周波数を用いて中波放送の補完的な放送を行う中継局のことです。
総務省では、「放送ネットワークの強靱化に関する検討会」の提言(平成25年7月公表)を踏まえ、ラジオにより平時の生活情報や災害発生時の被災情報、避難情報といった国民に必要な情報が適切に提供されるようFM補完中継局に関する制度整備を行ってきました。
FM補完中継局は、主に地上アナログテレビジョン放送の跡地であるV-Low帯域の一部(90〜95MHz)の周波数を使用することとし、災害対策又は難聴対策(都市型難聴対策、外国波混信対策(注)又は地理的・地形的難聴対策)を目的とするものの開設が認められています。
注:外国波混信対策を目的とするFM補完中継局については、従来から開設が可能。
【地上基幹放送ネットワーク整備事業】
被災情報や避難情報など、国民の生命・財産の確保に不可欠な情報を確実に提供するため、予備送信設備、災害対策補完送信所、緊急地震速報設備等の整備を行う民間放送事業者等に対し、整備費用の一部を補助する事業。
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