報道資料
平成30年6月5日
九州総合通信局
重要無線通信への妨害源を排除
−航空無線にテレビ用受信ブースターが妨害−
九州総合通信局[局長: 田原 康生(たわら やすお)]は、今般、福岡空港で使用している航空管制用の無線局への外来波による障害発生について、調査した結果、古賀市の集合住宅で使用しているテレビ用受信ブースターが原因であることを特定し、妨害源を排除しました。
当局では、今後ともこのような重要無線通信妨害申告に対する妨害源の迅速な排除をはじめ、良好な電波利用環境の確保に努めます。
【経緯】
平成30年5月16日午前11時頃、福岡空港で使用する航空管制用周波数に雑音が混入している旨、国土交通省大阪航空局から申告がありました。
当局では、電波監視システム(DEURAS(デューラス))の測定情報をもとに、速やかに監視車両による現地調査に出動しました。
現地では監視車両により妨害波の発射場所の絞り込みを行い、5月17日午前、古賀市の集合住宅で使用しているテレビ用受信ブースターの故障が原因であることを特定しました。直ちに集合住宅の設置者に連絡し、同日午後、受信ブースターの電源断により妨害源を排除しました。
本事例は、国民生活に必要不可欠な重要無線通信(※)に重大な障害を与えるものであり、迅速な排除が求められるものです。
(※)重要無線通信:電波法第102条の2に規定する無線通信(電気通信業務、放送業務、航空、消防・救急、警察、気象業務、電気事業、鉄道事業等の重要な無線通信)のこと。
〇障害原因となったテレビ用受信ブースターの写真
【設置状況】
【受信ブースター内部】
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