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報道資料

令和2年3月27日
信越総合通信局

救急・救命活動において上空からの災害現場等の映像伝送が可能に
〜調査検討会の報告書を公表〜

 信越総合通信局(局長 坂中 靖志)は、「中山間地域における公共BB※の有効利用を図るための上空利用に関する調査検討会(座長 笹森 文仁(信州大学 教授)」を令和元年7月25日に設置し、これまで屋内外の実証実験など検討を行ってきました。
 この度、同調査検討会において、一定の条件さえ満足すれば公共BBの上空利用は可能との調査検討結果が取りまとめられましたので公表します。

※公共BB:防災機関等が利用する200MHz帯広帯域移動通信システム(公共ブロードバンド移動通信システム)

1 調査検討の目的
 公共用途で長距離伝送が可能な公共BBは、現在、陸上又は海上で、災害や人命救助現場の映像やデータ伝送に活用されている移動通信システムです。
 信越地域に代表される中山間地域や豪雪地域では、見通しがきない場所が多くあります。上空を介することで、これらの災害情報を容易に現場に届けることが可能であると考えらますが、現状では当該システムは上空で利用できません。
 本調査検討会は、構成員名簿(別紙1PDF)の有識者等で構成し、公共BBを上空で利用するために必要な技術基準、同一システム及び他の無線システムとの共用検討、並びにそれらの検討結果から改正すべき技術基準の検討などを行うことを目的に設置されました。

2 検討結果の概要
 調査検討会による検討により、上空を利用するため、陸上で利用する場合より他の公共BB無線局に影響する範囲が広がることが分かりましたが、一方で、一定の条件さえ満足すれば、公共BBを上空で利用することは可能であるとの結論を得ました。
 検討結果をまとめたものは、「検討会報告書 概要」(別紙2PDF)のとおりです。

3 調査検討報告書の公表
  「調査検討会」のページ別ウィンドウで開きますにおいて、全編版及び概要版を公表しています。

4 今後の取組について
 本調査検討の結果を踏まえ、公共BBを上空で利用することを実現するために、制度整備に向けて取り組んでいきます。

【関連報道資料】
「公共ブロードバンド移動通信システムを上空で利用するための調査検討を開始〜上空からの災害現場等の映像で効果的な救急・救命活動を後押し〜」 (令和元年7月23日付け)


連絡先
無線通信部電波利用企画課
電話 026-234-9940

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