クラウド型EHR高度化事業に係る交付先候補の決定
クラウド型EHR高度化事業に係る提案の公募を行い、外部有識者による評価を踏まえ、交付先候補が決定しました。
医療情報連携基盤(Electronic Health Record(EHR))とは、それぞれの地域において、医療機関や介護施設をネットワークでつなぎ、患者の診療情報や生活情報等の共有を図るためのシステムであり、全国各地に約240存在しています。しかしながら、多くのEHRにおいて、コスト負担が重く、一方向の情報閲覧しかできず、EHRごとにデータ管理方式が異なり連携が図られないなどの課題があります。こうした中で、本事業は、クラウド技術を活用し、多職種の施設が参加可能な双方向かつ標準準拠のデータ連携を実現するEHRへの高度化を支援することで、効果的な地域包括ケアや地域を越えた広域のデータ連携等を推進する事業です。
平成28年12月22日(木曜日)から平成29年1月31日(火曜日)まで公募を行い、外部有識者による評価を踏まえ、全国で16件の提案を交付先候補として決定いたしました。
なお、東海地域からは、一般社団法人羽島郡医師会及び一般社団法人名古屋市医師会が交付先候補に決定されました。
実施医療圏 | 代表機関名 | 事業名 |
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岐阜医療圏 (うち羽島市、各務原市、山県市、瑞穂市、本巣市、岐南町、笠松町、北方町) |
一般社団法人羽島郡医師会 | 疑似患者情報共有システムの構築 |
名古屋医療圏 | 一般社団法人名古屋市医師会 | はち丸ネットワーク高度化事業 |
1 疑似患者情報共有システムの構築
提案者 | 一般社団法人羽島郡医師会 |
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事業規模 | モデル1:(二次医療圏(又は住民20万人以上の地域)内のネットワーク化) |
実施地域 | 岐阜県岐阜医療圏(うち羽島市、羽島郡、各務原市、瑞穂市、本巣市、山県市、北方町) |
事業概要 | クラウドと既存システムを利用し、包括的個人健康情報管理記録を発展させた、疑似患者情報共有システムの構築 |
図1:疑似患者情報共有システムの構築の概要
2 はち丸ネットワーク高度化事業
提案者 | 一般社団法人名古屋市医師会 |
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事業規模 | モデル2:(複数の二次医療圏(又は住民20万人以上の地域)のネットワーク化) |
実施地域 | 愛知県名古屋医療圏 |
事業概要 | はち丸ネットワーク(医療連携基盤・看護・介護連携基盤・多職種連携基盤)の高度化を図り、二重入力の解消、双方向連携の推進、各システムにおけるIDの名寄せ、電子署名を活用した各種書類の電子的送受の活性化を目指す。 |
図2:はち丸ネットワーク高度化事業の概要