文京区におけるマンション解体工事による振動被害等責任裁定申請事件
事件の概要
平成22年7月23日、東京都文京区の住民2人から、建物解体工事会社を相手方(被申請人)として責任裁定を求める申請があった。申請の内容は以下のとおりである。被申請人が行ったマンション解体工事の際に発生した振動、騒音及び粉じんにより、申請人らは、申請人らの宅建物の損傷、並びに突発性難聴の発症等の健康被害及び精神的苦痛を受けたとして、被申請人に対し、損害賠償金合計261万6,566円の支払を求めるものである。
事件処理の経過
公害等調整委員会は、本申請受付後、直ちに裁定委員会を設け、4回の審問期日を開催するとともに、平成22年11月29日、振動等による心身や構造物への影響に関する専門的事項を調査するために必要な専門委員1人を選任したほか、現地調査、申請人本人及び参考人尋問を実施するなど、手続を進めた結果、平成23年12月20日、本件申請を一部認容するとの裁定を行い、本事件は終結した。
裁定書
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