(平成24年12月7日up)
 10月30日、札幌市内で「情報通信基盤利用に係る研究会」が開催されました。
この研究会は、ブロードバンド整備によりIP告知システムを利用している道内町村の実務担当者が情報交換や勉強会を実施しているもので、今回は第5回目の会合となります。
はじめに、座長である喜茂別町の菅原町長から、遠隔健康相談や安否確認などのICT利活用 を推進している中で、高校がない同町の例を出して、教育の分野で大学との連携などについて、地 域が知恵を出し合い、課題を解決していくことの重 要性と参加者への激励のご挨拶がありました。
続いて、当局渡邉情報通信部長及び北海道庁の科学IT振興局情報政策課 川端主幹から、「グループ討議などを経て、有意義な会合にしていただきたい」と挨拶がありました。
研究会では、はじめに「地域で連携したICT教育の取り組み」と題して、千歳科学技術大学 グローバルデザイン学科 小松川浩教授による講演があり、小、中学校と大学の連携の相乗効果やe−ラーニングによる成績アップの実績をしめされたほか、遠隔で教育を支援することでの教育格差の是正など今後の展望についても話されました。
この様子は出席できなかった自治体のためにインターネットでライブ配信されました。
同教授は、総務省のICT広域連携事業で千歳市と夕張市の教育連携をサポートされたほか、今年8月には当局と北海道テレコム懇談会が共催した「北海道ICTサマーセミナー」でもe-ラーニングやデジタル授業についての講師を務められています。
研究会後半では、参加者全員が「観光」「維持管理」「防災」「福祉」の各グループに分かれ、ワークショップ型の意見交換を展開し、最後に、各グループの代表が、議論の経過と課題を報告しました。町で判断に困っている点や、課題を提起することで、その町固有の課題なのか、全体的な課題なのか、対策を講じた実績はあるか、将来に向けた解決の糸口は、というように意見を整理し、現場を支える担当者ならではの充実した議論が展開されました。
菅原喜茂別町長
千歳科学技術大学 小松川教授
タブレットでeラーニングを体験
グループ討議の結果を発表