統計調査等の報告負担に関する調査−結果の概要−(平成12年6月)3

3 国の統計調査に関する負担感と負担を感じる理由

◎ 資本金規模が大きい企業の本社ほど、国の統計調査に対する負担感が大きい

 国の統計調査(指定統計調査・承認統計調査)に限って、報告者が最近どの程度の報告負担を感じているかをみると、本社の場合、「おおいに負担」が8.4 %、「かなり負担」が32.7%、「やや負担」が42.1%、「さほど負担でない」が16.8%となっている。
 これを資本金階級別にみると、「多いに負担」と「かなり負担」の合計は、資本金規模が大きくなるにつれて、負担に感じるとする比率が高くなっている。このことは、大規模な企業ほど多数の報告依頼を受けているだけでなく、担当者も相対的に報告業務を負担と感じていることを示している。

 

第14表 資本金階級別国の統計調査に関する負担の程度(本社)

◎ 事業所は本社と比べ、国の統計調査に対する負担感はやや低い

 国の統計調査に対する負担感を本社と事業所で比較すると、事業所は本社とほぼ同様の比率を示しているが、うち「さほど負担でない」が29.3%となっており本社の16.8%に比べ比率が高い。
 なお、5年前の調査と比べると、前回は選択肢が3項目となっており厳密な比較はできないが、本社の場合、「おおいに負担」が20.0%、「かなり負担」が53.6%、「さほど負担でない」が23.6%となっていたのに対し、今回は「おおいに負担」の比率が大きく低下している。

第15表 本社・事業所別にみた国の統計調査に関する負担の程度/(参考表)

◎ 負担を感じる理由は、調査事項が多い、調査事項が細かい、調査件数が多いの順

 国の統計調査に対し負担を感じる理由について、「強くそう思う」と「ややそう思う」の合計を負担の大きい理由として、それぞれの比率の大きさを比較すると、本社では、第1位が「調査事項が多すぎるから」、第2位が「調査事項が細かすぎるから」、第3位が「統計調査数が多すぎるから」、第4位が「繁忙期に調査が多いから」と「提出期限までの記入期間が短いから」の順となっている。

第16表 国の統計調査に対する報告負担の理由および程度(本社)/第17表 (事業所)

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