市場の動向
インターネット・ブロードバンド市場
ツバル電気通信公社(TTC)が国内唯一の固定ブロードバンド提供事業者である。「ツバル電気通信公社法」の2012年改正により、TTC以外の事業者が市場に参入することが、法令上は可能となったが、ツバルではこれまでTTC以外の電気通信事業者が存在したことがなかった。しかし、2025年1月に米国のスターリンクが自社の低軌道衛星による固定ブロードバンドの提供を開始、TTC以外の初の通信事業者となった。なお、TTCはDSL、固定無線アクセス(LTEを使用)、衛星接続の3種類のサービスを提供している。衛星接続の提供元として、2014年6月にKacific、2015年4月にABS、2022年5月にユーテルサットとの提携を開始している。
固定ブロードバンド加入数及び加入率(2021~2022年)
| 2021年 | 2022年 | |
|---|---|---|
| 0.5 | 0.5 | |
| 4.5% | 4.5% |
出所:ITU Data Hub
移動電話市場
TTCが国内唯一の移動体通信事業者である。「ツバル電気通信公社法」の2012年改正により、TTC以外の事業者が市場に参入することが、法令上は可能となったが、ツバルではこれまでTTC以外の移動体通信事業者が存在したことはない。TTCは3G(900MHz帯)及び4Gサービス(1.8GHz帯)を提供している。2Gサービスは2009年11月に終了している。
移動電話加入数及び加入率(2020~2022年)
| 2020年 | 2021年 | 2022年 | |
|---|---|---|---|
| 9 | 9 | 10 | |
| 86.5% | 88.3% | 98.9% |
出所:ITU Data Hub
固定電話市場
TTCが国内唯一の固定電話提供事業者である。「ツバル電気通信公社法」の2012年改正により、TTC以外の事業者が市場に参入することが、法令上は可能となったが、ツバルではこれまでTTC以外の固定電話事業者が存在したことはない。PSTN回線による通話が大部分ではあるが、2022年以降、IP電話への移行が見られるようになった。
固定電話加入数及び加入率(2020~2022年)
| 2020年 | 2021年 | 2022年 | |
|---|---|---|---|
| 2 | 2 | 2 | |
| 19.2% | 19.6% | 21.1% |
出所:ITU Data Hub
放送市場
地上放送
ツバルには地上テレビ放送は存在していない。
衛星放送
フィジーの電気通信事業者ディジセルの衛星放送子会社スカイパシフィックの各チャンネルが直接受信で視聴可能となっている。スカイパシフィックの契約窓口及び衛星アンテナ等の機器販売はTTCが実施している。
重要政策動向
海底ケーブルプロジェクト
TTCは2024年12月、オーストラリア政府の「太平洋諸島地域のためのオーストラリア・インフラ融資ファシリティ(AIFFP)」と共同で「ツバル・ヴァカ海底ケーブル(TVC)プロジェクト」の陸揚を完了、2025年10月に運用を開始した。これにより、ツバル初となる国際海底ケーブル接続に向けた準備が本格化した。本プロジェクトの総額は5,600万USDで、ツバル政府、TTC、グーグルが参画し、オーストラリア、日本、ニュージーランド、台湾、米国の各政府が資金支援を行っている。
基礎データ集
国の基礎データ
- 政体
- 立憲君主制
- 面積
- 26㎢
- 人口
- 9,600人
- 首都
- フナフティ
- 公用語
- 英語、ツバル語
経済関連データ
- 通貨単位
- 1オーストラリアドル(AUD)=97.89円(2025年9月末)
- 会計年度
- 7月から1年間
- GDP
- 6,228万USD(2024年)
出所:World Bank, World Development Indicators Database
法律
| 通信 | ツバル電気通信公社法 等 |
|---|---|
| 放送 | 公共放送法、テレビジョン免許規制 |
監督機関
| 通信 | 運輸・エネルギー・通信・イノベーション省 |
|---|---|
| 放送 | 運輸・エネルギー・通信・イノベーション省 |