デジタル放送の現状
デジタル放送の現状
(2024年1月調査)
主要事業者 | システム | サービス開始年 | アナログ波停止(予定)年 | アナログ跡地利用 | |
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米国 | 各既存放送事業者 | ATSC※US1 | 1998年11月 | 2009年6月 | 低出力のワイヤレスマイクやホワイトスペース機器が利用可能。600-700MHz帯を移動体通信事業者等に割当て。 |
英国 | BBC、Freeview 等 | DVB-T/DVB-T2 ※GB1 | 1998年9月 | 2012年10月 | 800MHz帯(790-862MHz)移動体通信事業者に割当て。700MHz帯(694-790MHz)をモバイル・ブロードバンドに分配。 |
ドイツ | ARD、ZDF、RTL 等 | DVB-T2 ※DE1 | 2002年11月 | 2008年11月 | 470-690MHzを放送に分配し、800MHz帯及び700MHz帯を移動体通信事業者に割当て。 |
フランス | フランス・テレビジョン、TF1、M6 等 | DVB-T/DVB-T2 | 2005年3月 | 2011年11月 | 800MHz帯及び700MHz帯を移動体通信事業者に割当て。 |
中国 | CMG 等 | DTMB ※CN1 | 2007年10月 | - | 700MHz帯を移動体通信事業者に割当て。 |
韓国 | 各既存放送事業者 | ATSC | 2001年10月 | 2012年12月末 | 700MHz帯を国家災難安全通信網20MHz幅、通信40MHz幅、UHD放送30MHz幅に分配。 |
ブラジル | TV Brasil、Rede Globo、Rede Record、SBT等 | SBTVD-T | 2007年12月 | 2025年6月※BR1 | 450MHz帯及び700MHz帯をデジタル・ディバイド解消対策として移動体通信、モバイル・ブロードバンド・アクセスに分配。 |
インド | DD | DVB-T2、T2-lite | 2003年1月※IN1 | 2023年12月末※IN2 | - |
日本 | 各既存放送事業者 | ISDB-T | 2003年12月 | 2012年3月※JP1 | 90-95MHzをFM補完中継局等、99-108MHz及び207.5-222MHzをマルチメディア放送、710-714MHzを特定ラジオマイク、714-750MHzを移動体通信(端末から基地局への上り)、750-770MHzを高度道路交通システム(ITS)に分配。ただし、マルチメディア放送サービスの終了に伴い、同サービスが使用していた周波数の利活用方策について検討中。 |
- ※US1 2017年11月にFCCがATSC 1.0からATSC 3.0への自主的移行を承認した。移行する放送局はATSC 1.0とATSC 3.0による放送の両方を5年間維持しなければならない。
- ※GB1 DVB-T2は三つのマルチプレクス(BBC B、COM7/8、RNI/1)で運用されている。
- ※DE1 DVB-TからDVB-T2への移行を2016年半ばから開始し、2017年3月27日にHD本放送へ移行した。
- ※CN1 自主技術に基づく中国独自の規格「デジタルテレビ地上マルチメディア放送」(DTMB)である。
- ※BR1 2018年12 月までに全国の主要都市でアナログ停波を完了。全土でのアナログ停波は2023年の見込み。2023年12月、2,933都市でアナログ放送が終了したものの、1,265都市のアナログ放送終了期限が2025年6月まで延長されることが発表された。
- ※IN1 セットトップボックス価格が高額であったことと、チャンネルがDDのみだった等の理由により推進計画は挫折。その後、計画が再開、現在推進中。
- ※IN2 2017年1月のTRAIによる勧告に基づく。
- ※JP1 東日本大震災の被災が顕著であった岩手・宮城・福島の3県以外では2011年7月までアナログ放送が実施された。