市場の動向
インターネット・ブロードバンド市場
キーウスター、ウクルテレコム、ヴォリアが3大事業者である。ロシアによる侵略を受け、2022年は加入数が落ち込んだものの、2023年より微増傾向に転換した。2024年現在、加入者の9割が光ファイバ回線を利用している。
固定ブロードバンド加入数及び加入率(2020~2024年)
| 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 7,769 | 7,566 | 7,191 | 8,066 | 8,198 | |
| 18.6% | 18.3% | 17.5% | 21.4% | 21.7% |
出所:ITU Data Hub
移動電話市場
キーウスター、ボーダフォンウクライナ、ライフセルが3G及び4Gを提供している。政府は2030年末までに3Gを終了し、3G向け周波数を4G及び5Gに割り当てる方針である。
移動電話加入数及び加入率(2020~2023年)
| 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | |
|---|---|---|---|---|
| 53,978 | 55,926 | 49,304 | 50,328 | |
| 129.3% | 135.0% | 120.3% | 133.4% |
出所:ITU Data Hub
固定電話市場
最大手事業者はウクルテレコムである。固定電話の加入数は減少傾向が続いており、2024年現在、7割がPSTN回線、3割がVoIP回線に加入している。
固定電話加入数及び加入率(2020~2023年)
| 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | |
|---|---|---|---|---|
| 3,314 | 2,283 | 1,739 | 1,434 | |
| 7.9% | 5.5% | 4.2% | 3.8% |
出所:ITU Data Hub
放送市場
公共放送Suspilneのほか、商業放送のStudio 1+1やInterなどが全国向けに地上放送を行っている。有料放送には、衛星放送のViasat Ukraineやケーブルテレビのヴォリアがある。
重要政策動向
国家ブロードバンド政策
2024年5月に「電子通信分野における2030年までの発展戦略」が公表された。同戦略は「ブロードバンドへのアクセス確保」と「経済基盤としての電子通信の発展」を柱とし、ロシアによる侵略からの復興と発展に向けた目標や具体的な行動計画を提示している。
WINWINグローバルイノベーション戦略
2025年1月に「WINWINグローバルイノベーション戦略」が公表された。同戦略は、デジタル変革の促進、スタートアップ企業の支援、国際的パートナーシップの拡大等に向けた2030年までの戦略的目標や原則を示すものである。同戦略の下、ウクライナ初の旗艦AIイニシアチブとして「WINWIN AIセンターオブエクセレンス」が創設され、国産大規模言語モデル(LLM)の開発が目指されている。
基礎データ集
国の基礎データ
- 政体
- 共和制
- 面積
- 60万3,700㎢
- 人口
- 3,786万人
- 首都
- キーウ
- 公用語
- ウクライナ語
経済関連データ
- 通貨単位
- 1フリヴニャ(UAH)=3.59円(2025年9月末)
- 会計年度
- 1月から1年間
- GDP
- 1,907億4,126万USD(2024年)
出所:World Bank, World Development Indicators Database
法律
| 通信 | 電子通信法 |
|---|---|
| 放送 | メディア法 |
監督機関
| 通信 | 国家電子通信・無線周波数・郵便サービス規制委員会 等 |
|---|---|
| 放送 | 文化・戦略的コミュニケーション省 等 |