長くつらい林間学校「集団疎開」

おじいちゃんはどこに『疎開(そかい)』したの?

おじいちゃんは、いなかに親せきがなかったから『集団疎開(しゅうだんそかい)』といって学校の友達みんなと、こんどケンちゃんが林間学校で行く町に『疎開(そかい)』したんだよ。

学校のみんなとぉ?毎日が林間学校みたいで、楽しそうだね!

いやいや、勉強もするし勤労奉仕(きんろうほうし)といって農作業の手伝いもしなければいけなくてね、とても遊んでいる時間はなかったねぇ。
先生からはよくしかられたなぁ〜

え〜、先生からよくしかられたの?ぼくと同じだね。

疎開先では、軍隊(ぐんたい)のようにきびしい時間割で生活していたんだよ。
食べる物も少なかったので、野菜などは自分たちで畑をたがやして作ったりたくさん働いたもんだよ。

う〜ん、ぼくはお手伝いもあまりしないし、無理そう〜

おじいちゃんもつらかったよ〜。
ご飯はいつも少ししか食べられなかったからおなかはペコペコだった。
「欲しがりません勝つまでは!」ってね。戦争に勝つことが一番だったんだ。

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