平和祈念像

基本情報

所在 平和公園内 願いのゾーン
住所 長崎県長崎市松山町9
(JR長崎駅より 長崎電気軌道「松山町」停留場 徒歩5分)
連絡先 長崎市 建設局 都市計画部 みどりの課 095−829−1171(直通)
建立者 長崎市
建立年 昭和30年8月8日

※H25.11発行「平成25年度 全国の戦災の追悼施設・追悼式」より
(調査時期H25年度/情報提供元は、長崎市 建設局 都市計画部 みどりの課)

施設の写真

写真1

写真2

碑文

【表左】

平和祈念像


【裏】

平和祈念像作者の言葉

あの悪夢のような戦争
身の毛もよだつ凄絶悲惨
肉親を人の子を
かえり見るさえ堪えがたい眞情
誰か平和を祈らずにいられよう
茲に全世界平和運動の先駆として
此平和祈念像が誕生した
山の如き聖哲それは逞しい男性の健康美
全長三十二尺餘
右手は原爆を示し左手は平和を
顔は戦争犠牲者の冥福を祈る
是人種を超越した人間
時に佛時に神
長崎始まって最大の英断と情熱
今や人類最高の希望の象徴
昭和三十年 春日 北村西望

【表右】

平和祈念像建立のことば
 昭和二十年八月九日午前十一時二
分、一発の原子爆弾が、この地上空
でさく裂し、方五粁一帯を廃きょと
化し、死者七万三千余、傷者また七
万六千余におよんだ。
 哀愁悲憤の思いは、今もなお胸を
裂くものがある。
 私ども生き残った市民は、被爆諸
霊の冥福を祈り、かつ、この惨禍が
再び地上にくり返されることを防ぐ
ために、自ら起って、世界恒久平和
の使徒となることを決意し、その象
徴として、この丘に、平和祈念像の
建立を発願した。
 かくて、私たちは、平和祈念像建
設協賛会を組織し、内外の熱烈な協
賛のもとに、昭和二十六年春、工を
起してより、ここに四年、念願の像
を完成し、除幕の式を挙げた。
 この日原爆十周年の日の前日であ
る。
 私は、三十万市民とともに、この
平和祈念像が、万人に仰がれ、世界
平和の保持に大きな貢献をなすもの
と信ずる。

昭和三十年八月八日
長崎市長  田川 務

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