「4K8K衛星放送」は、BSデジタルハイビジョン(2K)とは異なる規格で放送されています。4K8K衛星放送を受信するには、この新しい規格に対応した受信機(テレビ、チューナー等)が必要になります。また、この受信機には、4K8K衛星放送に対応する新たなCAS(ACASチップ)が使用されています。
その他、お使いの機器や施工の状況によっては4K8K衛星放送対応アンテナへ交換することや、分配器、分波器、ブースター、ケーブル等の交換が必要になる場合があります。詳しくは、4K8K衛星放送を視聴する場合のご注意をご参照ください。
8Kサービスは4K8K衛星放送の8K放送のみですが、4Kサービスには、4K8K衛星放送の他に、(1)東経124/128度CS放送、(2)IPTVによる4K放送、(3)ケーブルテレビによる4K放送(※)、(4)インターネットによる4K配信サービスがありますが、現在市販されている4Kテレビで視聴可能なサービスは、メーカーや機種によって異なります。このため、4Kテレビをご購入の際は、視聴したい4Kサービスの受信機能(チューナー)が内蔵されているか、ご確認ください。
※ ケーブルテレビによる4K放送の受信にはセットトップボックス(STB)が必要です。
4K8K衛星放送は、BS及び東経110度CS放送で従来使用されている放送波(右旋円偏波の電波)と、新しい放送波(左旋円偏波の電波)で提供されます。
機器交換は不要の場合もありますが、現在、放送されているBS放送の全てのチャンネルを受信できていない場合など、お使いの機器の仕様や施工状況によっては、機器や配線の交換が必要になることがあります。
以下の機器交換などが必要です。 (以下、戸建ての衛星(BS及び東経110度CS)受信システムの例)
※3 左旋の電波は、BS及び東経110度CSアンテナで受信した後、従来の右旋の信号より高い周波数に変換されて宅内の配線で伝送されます。このため、左旋の放送を視聴するためには、アンテナ交換に加え、高い周波数(2.2GHz〜3.2GHz)の信号を伝送できない機器は交換する必要があります。
左旋の電波を受信するアンテナを設置した際、古いブースターや分配器、壁面端子などが使用されていたり、同軸ケーブルの芯線がむき出しになっていると、電波が外部に漏れて、無線LAN等の通信システムに妨害を与えたり、逆に、周囲の電波が入り込んで、4K8K衛星放送の受信に影響することがあります。
詳しくは、4K8K衛星放送開始に向けたBS及び東経110度CSの左旋電波からの電波漏洩について、をご参照ください。
※上記の内容に限らず、現在使用中の機器などの性能・機能によっては、機器交換や工事が必要な場合があります。また、衛星放送用受信設備の技術基準に適合させるため、機器交換や工事が必要な場合があります。
4K8K衛星放送では、従来以上に高精細な映像コンテンツを保護するため、現在地上波、BS及び東経110度CSの視聴に用いられているB-CASカードに比べて暗号機能が高度化されたACAS(エイキャス)チップが用いられています。このACASチップは、4K8K衛星放送に対応する受信機(テレビ・チューナー等)に搭載され、有料放送の視聴制御(CAS)や、無料放送の著作権保護(RMP)のために利用されるもので、B-CASカードの機能も併せ持つものです。
有料放送の申し込みなどの際には、ACAS番号が必要となります。この番号は、4K8K衛星放送が視聴可能な受信機ごとに割り振られた20桁の番号で、ACASチップにあらかじめ書き込まれており、リモコン等の操作によりテレビ画面に表示することができます。詳細な表示方法については、受信機の説明書等をご確認ください。
また、現在広く用いられているB-CASカードは、4K8K衛星放送に対応していませんが、今後も従来の地上波、BS及び東経110度CSにおいて引き続き利用することができ、廃止等は予定されていません。