Q4.
中古端末を買うときの注意点は?
中古端末は、新品の端末よりも安く購入できますが、購入に当たってはいくつか注意点もあります。以下の注意点などをしっかり理解して、端末選びの選択肢の一つに中古端末も加えてみませんか?
中古端末の購入方法や確認すべき点
中古端末ってどこで買えるの?
主には次の3つの購入方法があります。
- 1 中古端末を扱っている携帯会社で買う
- 2 中古端末を取り扱っている事業者で買う
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「中古端末の流通促進に向けた取組」(下記参照)のとおり、購入者が安心して買いやすいための仕組みを導入している事業者もいるので、参考にしてみましょう。
- 3 フリマ(フリーマーケット)サイトでの個人間での取引をする
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サイトによって、出品者に求められる必須記載事項などが異なります。記載されている出品情報で、下記の「中古端末を購入するときに確認すべき点」の各項目を確認できるか注意しましょう。
中古端末を購入するときに確認すべき点
- ネットワーク利用制限がかかっていませんか?
- 盗難により不正に入手された等の理由でネットワーク利用制限がかかった端末は「赤ロム」と呼ばれています。「赤ロム」は、SIMカードを差し込んでも通話やデータ通信などができないので気をつけましょう。「赤ロム」であるかどうかは、携帯会社のサイトから、端末ごとに割り振られている製造番号で検索できますので確認してみましょう。
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- KDDI(UQ mobile)
- https://uq-communications.jp/nw-restriction/
- なお、下記「中古端末の流通促進に向けた取組」で説明するRMJでは、「赤ロム」を購入してしまった場合に例外なく保証をつけることを推奨しています。
- SIMロックがかかっていませんか?
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端末にSIMロックがかかっていると、自分が契約している携帯会社のSIMを差し込んでも使えない場合があります。もしもSIMロックがかかっていることを知らずに中古端末を買ってしまった場合には、「Q3 端末を変えずに乗り換えられるの?」を参考にSIMロックを解除しましょう!
- 端末が初期化されていますか?
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「初期化」されていない端末は、前に使っていた人のデータやパスワード設定が残っているため、端末を購入しても利用できないといった問題が生じる可能性があります。そのような場合は、購入した中古販売店に連絡し、対応を相談しましょう。
- メーカーの保証期間は残っていますか?
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中古端末には既にメーカー保証期間が満了しているケースが多いため、購入時には確認が必要です。なお、メーカーの保証期間が終わっていても、購入した販売店の保証がついている場合もあります。
- SIMカードのサイズは対応していますか?
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SIMカードのサイズは「標準(mini)」「micro」「nano」の3種類があり、端末ごとに適用サイズが異なります。機種により対応SIMがあるので、ご購入時は中古ショップにてご確認ください。もしサイズが合わなかった場合、キャリアショップなどでSIMカードのサイズ変更を依頼する必要があります。
また、携帯会社によってはサイズ以外にもSIMの種類が異なるものもあるため、自分の端末にあったSIMを差し込む必要があります。「Q3 端末を変えずに乗り換えられるの?」を参考に必ず自分が契約をしている携帯会社に確認をして、正しいSIMを使いましょう。
※ Androidスマートフォン専用SIMカードなど
- その他の注意点
- 自分が契約をしている携帯会社が販売をしているスマートフォンであれば、基本的に、動作保証や対応する周波数帯に問題が生じることはありません。ただし、中古端末をはじめとして、自分が契約をしている携帯会社以外が販売するスマートフォンを利用する場合には、各社が公表している動作確認済端末のページを確認しましょう。
- 各スマートフォンの対応周波数帯の関係については、こちらをご参照ください。
中古端末の流通促進に向けた取組
中古端末を取り扱う事業者では、安心安全な中古端末の流通などを目的として、リユースモバイル・ジャパン(以下、RMJ)という一般社団法人を設立しています。RMJでは、中古販売業者が遵守すべき事項などを取りまとめた「リユースモバイルガイドライン」の公表や、優良事業者であることを認定する「リユースモバイル事業者認証制度」を実施しています。こうした取組を通じて、中古端末がより買いやすくなることが期待されます!
リユースモバイルガイドライン
リユースモバイル関連ガイドライン検討会が策定したガイドラインの主なポイントは次の2つです。
- 1 中古端末の状態の格付け
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中古端末の状態によってS・A・B・C・Jの5段階の格付をすることを求めています。これを見れば一目瞭然で端末の状態が分かりますね!
- 2 端末内の個人情報の処理方法
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安心して中古端末の売買ができるよう、確実な個人情報の消去が義務づけられており、端末の初期化は、買取時と検査時の2回実施しています。特に、RMJでは、個人情報保護意識が高いアメリカやEUの基準よりも厳しい消去方法を求めているので、安心して端末の売却や購入ができます。
リユースモバイル事業者認証制度
RMJでは、ガイドラインを遵守している中古販売事業者を認証する制度を運用しています。認証された中古販売事業者は、対外的に証明するための認証ロゴマークを店頭やホームページに掲載することが認められます。
このマークに注目して、中古端末選びをしてみましょう!

- 詳しくはRMJのWebサイトをご覧ください。
- https://rm-j.jp/index.html
購入した端末に問題があった際の対処方法
- バッテリーや画面の表示など、端末自体に問題発生
- 端末そのものの不具合の場合と、端末と携帯会社の相性の問題の両方が考えられます。購入したときの中古販売業者か、自分が契約をしている携帯会社に問合せをしてみましょう!また、端末によっては、その端末を製造するメーカーが修理に対応している場合もあります。
- 電話やメールに不具合発生
- 通信になんらかの不具合が生じている可能性があります。まずは自分が契約をしている携帯会社に問い合わせてみましょう!
不要になった端末の販売方法や注意点
- 中古端末はどこで売れるの?
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- 中古端末を取り扱っている中古販売業者の店舗やオンライン買取ショップ
- 詳しくは、上記「中古端末の流通促進に向けた取組」を参考にしてみましょう。
- 携帯会社での下取り
- 大手4社をはじめMVNO事業者も下取りや買取をしています。会社により条件がありますので、ご注意ください。
- フリマ(フリーマーケット)サイトでの個人間での取引
- 中古端末を下取りに出すときに必ず確認しましょう!
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- データを初期化しましたか?
- スマートフォンは個人情報の宝庫です。データの初期化と、おサイフケータイなどのモバイル決済のデータの消去も忘れずに!
- ※ 「おサイフケータイ」は、株式会社NTTドコモの登録商標です。
- パスコードなどの各種ロックを解除しましたか?
- 本人確認などセキュリティ上の目的で設定されているパスコードなどのロックをすべて解除しましょう。
- 売却できるのは本人のみです。
- 本人確認書類が必要な端末の売却は、所有者である本人にしかできません。たとえ家族であっても、本人が了承済みであっても、所有者本人以外が売却することはできません。そのため、売却時には運転免許証といった本人確認書類の提示が必要です。
- 以上、RMJの監修の下作成