1 概要
Lアラートの運用においては、情報を発信する地方公共団体やライフライン事業者と情報を伝達するメディアとの間で、特に避難指示等の発信・伝達に関し、平時より習熟しておくことが不可欠です。また、災害時において、地域住民の皆様への情報伝達を円滑に行うため、情報の入力から住民への情報伝達までの「一気通貫の総合的な訓練」を行うことが重要です。
本年度においても、集中豪雨(梅雨)や台風等洪水が起きやすい出水期の到来に先立ち、これまでの情報の発信・伝達の習熟やLアラートの普及促進だけではなく、情報発信や情報伝達の正確性・迅速性の向上といった目的を新たに加えて「Lアラート全国総合訓練2016」が実施されます。
総務省としては、本訓練を通じ、関係者間において平時からLアラートの意義や役割を再確認いただくとともに、Lアラートを活用した災害時の住民への情報伝達が確実に行われるよう、今後の政策展開に反映したいと考えております。
2 中国管内における訓練
(1)実施日
平成28年5月18日(水)
(2)参加予定団体
(1) 訓練情報を発信する地方公共団体:鳥取県、島根県、岡山県
※ 3県内の65市町村(鳥取県19市町村、島根県19市町村、岡山県27市町村)が訓練情報を発信
(2) 訓練情報を発信するライフライン事業者
・携帯電話事業者: 3者(NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク)
・ガス事業者: 4者(岡山ガス、水島ガス、津山ガス、鳥取ガス)
※ ライフライン事業者は、原則、所在県と日時を合わせて実施。
(3) 情報伝達者
※ 訓練情報を伝達可能な放送事業者、ケーブルテレビ事業者、新聞社
(3)訓練内容
訓練情報を発信する地方公共団体及びライフライン事業者において、予め作成したシナリオに基づき、次の情報種別の訓練情報を発信するとともに、各種メディアが伝達
(1) 地方公共団体: 避難勧告・指示、開設避難所情報
(2) ライフライン事業者: 通信障害情報、ガス供給停止情報
(3) 各種メディア: (1)・(2)の訓練情報
3 関連イベント
〇テーマ: 「災害時、あなたはどうする?」災害情報の配信を支えるLアラート
〇日時: 平成28年5月17日(火) 10時30分から11時 13時30分から14時
〇場所: 新宿駅西口地下広場
〇主催: 総務省、一般財団法人マルチメディア振興センター
〇協力: (公財)東京都道路整備保全公社、(株)日立製作所、(株)日立ケーイーシステムズ、シャープ(株)
〇内容: 東京都や埼玉県で入力された訓練情報をデジタルサイネージにリアルタイム表示
4 全国総合訓練2016
○総務省報道発表URL
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu06_02000114.html
<参考情報>
〇 Lアラートは、地方公共団体が発信する災害関連情報等を集約し、テレビ、ラジオ、携帯電話、インターネット等の多様なメディアに対して一括配信するシステムです。平成23年6月から、一般財団法人マルチメディア振興センターにより運用が始まり、本年4月1日現在で37都道府県が運用を開始しており、地方公共団体やメディア、ライフライン事業者等から成るサービス利用者の合計数は1000を超えています。
○ 「災害情報共有システム(Lアラート)」の普及促進(Lアラートの概要等)
https://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/ictseisaku/ictriyou/02ryutsu06_03000032.html
○ 一般財団法人マルチメディア振興センター
http://www.fmmc.or.jp/commons/news/