高周波利用設備とは、
を言います。
高周波利用設備の設置にあたっては、その設備から漏洩する電波が他の無線通信に妨害を与えるおそれがあるため、一定の周波数及び電力を使用する場合、設置する前に許可を受ける必要があります。
また、許可を受けた設備を変更(増設、撤去、設置場所の変更等)しようとする時、廃止しようとする時又は譲り渡す時等の場合にも手続が必要となります。高周波利用設備は、大別すると通信設備と通信設備以外の設備に分類されます。
電線路に10kHz以上の高周波電流を通ずる電信、電話その他の通信設備は、一部の設備を除き、許可を受ける必要があります。
許可が必要な通信設備の種別は、以下のとおりです。
電力線搬送通信設備 | 誘導式通信設備 | 誘導式読み書き通信設備 |
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電力線に10kHz以上の高周波電流を重畳して通信を行う設備 | 線路に10kHz以上の高周波電流を流すことにより発生する誘導電波を使用して通信を行う設備 | 13.56MHzの周波数の誘導電波を使用して記録媒体の情報を読み書きする設備 |
PLC通信機器
など
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AM放送再送信設備
など
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非接触ICカード、電子タグ
など
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注記
無線設備、通信設備以外の設備であって10kHz以上の高周波電流を利用して高周波エネルギーを発生させて50Wを超える高周波出力を使用する設備は、一部の設備を除き、許可を受ける必要があります。
許可が必要な通信設備以外の設備の種別は、以下のとおりです。
医療用設備 | 工業用加熱設備 | 各種設備 |
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医療(治療・診断等)の目的で使用されるもの | 高周波エネルギーで金属・木材の加熱等を行うもの | 高周波エネルギーを負荷に与え、加熱、電離等を行うもの |
電気メス 核磁気共鳴診断装置 ハイパーサーミア リニアック マイクロ波治療器 超短波治療器 ラジオメス 結石破壊装置 歯石除去装置 白内障手術装置 超音波治療器 超音波温浴器 超音波メス 超音波診断装置 超音波パルス診断装置 超音波濃度計 超音波ドップラー診断装置 超音波スペクトロメーター など
注記 |
高周波ウェルダー 高周波プレヒーター 高周波ロー付け装置 高周波焼きばめ装置 高周波焼き入れ装置 木材の接着・乾燥(誘導加熱) シール製造装置 (歯科用)鋳造装置 など |
など
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注記