電波(電波利用ホームページへ)の周波数を帯域でグループ分けした表し方。一般に周波数が30MHz以下を長波、中波、短波と呼び、主にラジオ放送や船舶における衛星を介さない通信などで使用されている。そして概ね30MHzから300MHzまでをVHF(ブイエイチエフ:Very High frequency、超短波)またはVHF帯と呼び、FM放送や地上アナログテレビ放送などで使用されている。さらに、概ね300MHzから3ギガヘルツまでをUHF(ユーエイチエフ)=Ultra High Frequency(極超短波))またはUHF帯と呼び、地上アナログテレビ放送や携帯電話などで使用されている。地上デジタルテレビ放送もこのUHF帯を使用しており、周波数は470MHz(13チャンネル)から770MHz(62チャンネル)(2012までに710MHz(52チャンネル)に集約)である。
電波を効率よく受信するためのアンテナは、それぞれの周波数帯に適するよう製作されており、UHF帯を効率的に受信するためのアンテナをUHFアンテナと呼んでいる。なお、テレビ放送を受信するためのUHFアンテナでは、より効率的に電波を受信するため、13チャンネルに近い低い周波数のチャンネル用(L)、中間のチャンネル用(M)、62チャンネルに近い高い周波数のチャンネル用(H)といった区分がある場合があり、アナログテレビ放送を見ていたUHFアンテナでは地上デジタルテレビ放送が見られない、などの現象を生じることがあるため注意が必要である。
セグメント(segment)=直訳すると部分、一部。また、OFDM(orthogonal frequency division multiplexing:直交周波数分割多重方式)は、地上デジタルテレビ放送で使用している伝送技術。この技術によって1つのテレビのチャンネルを、帯域約430kHzごとに13分割し、分割した一つ一つをセグメントと呼ぶ。地上デジタルテレビ放送では、12セグメントを使ってハイビジョン放送を送信しており、残りの1セグメントを使ってワンセグを送信している。