ウェブアクセシビリティとは?

 インターネットの爆発的な普及とともに、その利用者は高齢者や障害者にまで広がっています。しかし現在、インターネット上のウェブサイトで提供される情報は、高齢者や障害者を含むすべての人に利用できるものであるとは限りません。

 車いすの方が公共施設を利用する場合、スロープがないと建物の中に入る際に支障があるのと同様に、ウェブサイトでも、例えば視力の弱い人がサイト上の小さな文字を読めなければ、書かれている内容を把握することに支障が生じます。ウェブアクセシビリティは、このようなウェブサイトにおけるバリアフリーやユニバーサルデザインの概念です。

語源と定義

accessibility=access(到達、入手)+〜ibility(ability)(〜できる性質)

つまり

ウェブアクセシビリティの確保とは・・・

 高齢者や障害者など、心身の機能に関する制約や利用環境等に関係なく、すべての人がウェブで提供される情報を利用できるようにすること。

アクセシビリティとユーザビリティ

 アクセシビリティの類義語にユーザビリティがあります。両者の意味はどう違うのでしょうか?

アクセシビリティ(利用可能性)
情報に到達できるかどうかの概念
例 :画像の代替テキストが設定されている場合、視覚障害者は音声により画像の内容を認識可能
ユーザビリティ(利用容易性)
使いやすいかどうかの概念
例:画像の代替テキストの内容が簡潔明瞭な場合、内容を容易に認識可能

 ただし、両者は内容的に共通する部分が多く、実際には明確に切り分けることは困難です。

 また、アクセシビリティが確保されていないウェブサイトは、たとえ一部の利用者に使いやすくても真にユーザビリティが高いウェブサイトであるとは言えません。

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