(1)リアルな地域社会との連動
・地域SNSは、顔の見える実際の地域社会と融合した利用が中心となります。勧誘などの電子メールや誹謗中傷が横行する電子掲示板のような既存のインターネットサービスとは一線を画し、信頼性の高いコミュニティサイトを目指します。機能的には、以下のような要素が特徴として挙げられます。
○地図(GIS)との連携
・地域住民にとって地図情報は直感的にわかりやすく有効です。
○まちかどレポーター
・顔の見えるまちかどレポーターがマスコミでは流れないような地域情報を写真・コメント付きで発信します。災害時にも日頃使い慣れたシステムで地域情報を共有します。
○地域情報の提供
・行政機関等から気象警報、火災情報、不審者情報などをにタイムリーに提供します。事前に登録した関心分野についての情報をメールで配信します。
○電子会議室機能の充実
・電子アンケートと連携して、住民ニーズの把握や意見交換の仕組みとして活用できます。
(2)災害時利用
・普段は地域SNSとして友人同士のコミュニケーションなどに活用し、いざ災害が起きたら、画面が災害時モードに切り替わります。地震情報などをもとに、自動で切り替えることも技術的には可能です。マスコミではなかなか伝えられない、被災者が本当に必要とする情報を届けたり、顔の見えるまちかどレポーターが信頼のおける被災情報をアップしたり、各自が自分の安否情報を掲載するなど、他のメディアと補完しながら有効な情報源のひとつとして機能します。
(3)分散型オープンネットワークの形成
・地域SNSは、地域に根ざしたコミュニティとして地域単位での展開を図ります。これは、セキュリティ、アクセス負荷分散、管理負荷分散、災害時の相互バックアップなどの点でも利点があります。また、信頼できる地域SNS同士を相互につなぐしくみを構築し、安心して利用できるネットワーク上の場をつくります。
・参加者の招待がなくても、実名を登録し、ログインすることで、メンバーの日記、掲示板、プロフィールなどを見たり書き込んだり、様々な機能を利用することができます。
・実名を登録せず、ログインしなくても、行政情報や公開範囲を地域SNSの外まで設定したコミュニティ、日記等の情報は閲覧できます。
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