世界情報通信事情 World Information and Communication Circumstances

Federative Republic of Brazil ブラジル(最終更新:令和7年度)

市場の動向

インターネット・ブロードバンド市場

電気通信庁(Anatel)によると2024年末現在、ブロードバンド技術で最も普及しているのはFTTxで、約76%の市場シェアを誇る。2位は約16%のケーブルモデムである。

ISPは、ケーブルテレビ最大手NETセルビソスと固定通信エンブラテルを傘下に持つクラロを筆頭に、テレフォニカ・ブラジル、Oiが大手3社である。

固定ブロードバンド加入数及び加入率(2020~2024年)

2020年 2021年 2022年 2023年 2024年
固定BB加入数(千) 36,345 41,567 44,066 47,336 51,048
固定BB加入率 17.4% 19.8% 21.0% 22.4% 24.1%

出所:ITU Data Hub

移動電話市場

移動体通信市場は、テレフォニカ・ブラジル、クラロ、TIMブラジルの大手3社で市場シェアをほぼ独占している。これ以外に、市場シェアが1%前後の小規模事業者が複数存在する。

移動電話加入数及び加入率(2020~2024年)

2020年 2021年 2022年 2023年 2024年
移動電話加入数(千) 205,835 219,661 212,926 213,295 216,083
移動電話加入率 98.6% 104.8% 101.2% 101.0% 101.9%

出所:ITU Data Hub

固定電話市場

固定通信市場では、大型買収・合併が繰り返され、現在ではクラロ、Oi、テレフォニカ・ブラジルの既存電気通信事業者3社で8割近くのシェアを占めている。固定電話回線数は過去10年間で半減している。

固定電話加入数及び加入率(2020~2024年)

2020年 2021年 2022年 2023年 2024年
固定電話加入数(千) 30,654 28,887 27,263 25,574 22,545
固定電話加入率 14.7% 13.8% 13.0% 12.1% 10.6%

出所:ITU Data Hub

放送市場

地上放送

地上放送はブラジルで依然として主な視聴メディアであり、Anatelの2024年~2025年初頭の統計によると、番組制作を行うテレビ放送基幹局数は535局、デジタルテレビの再送信局数は1万局以上である。商業放送は、TV Globo、Record、SBT(Sistema Brasileiro de Televisão)、Bandの4大ネットワークが視聴率の7割以上を占める。

有料放送

Anatelによると、2025年7月現在の有料テレビ契約数は約810万件である。クラロとスカイ・ブラジルの大手2グループで有料テレビ市場の8割近くのシェアを占める。アクセス手段は衛星が5割近くと最も多く、ケーブル放送が約4割である。有料放送業界は動画配信サービスとの競争で加入数・収益ともに縮小している。

重要政策動向

次世代地上デジタル放送開始

ブラジル政府は次世代地上デジタル放送方式として米国規格のATSC3.0を採用し、「TV3.0(ブランド名:DTV+)」の商用サービスを2026年のFIFAワールドカップに合わせて大都市から段階的に導入する。

基礎データ集

国の基礎データ

政体
連邦共和制
面積
851万2,000㎢
人口
2億1,200万人
首都
ブラジリア
公用語
ポルトガル語

経済関連データ

通貨単位
1レアル(BRL)=27.6円(2025年9月末)
会計年度
1月から1年間
GDP
2兆1,858億USD(2024年)

出所:World Bank, World Development Indicators Database

法律

通信 1997年一般電気通信法 等
放送 1962年ブラジル電気通信法、2008年公共放送法 等

監督機関

通信 通信省、電気通信庁
放送 通信省、電気通信庁、国家映画庁