カンボジア(最終更新:令和元年度) Kingdom of Cambodia

市場の動向

インターネット・ブロードバンド市場

2002年、データ通信市場が自由化され、ISPが新規参入した。2018年4月現在、38のISP免許が交付されている。主なISPは、ベトナムの電気通信事業者Viettel傘下のMetfone、テレコム・カンボジア(ブランド名:Camnet)、CogeTel(同:Online)、NTTコミュニケーションズである。無線アクセス技術の進歩と市場競争の激化によって、料金が低廉化し、加入数が拡大している。2018年11月では4MbpsのDSLが月額12USD程度で提供されている。

2003年から、首都圏でのADSLサービスと、首都圏及びシェムリアップでのWi-Fiサービスが開始された。首都ではPhnom Penh Municipal Cable Television(PPCTV)等のケーブルテレビ事業者がケーブル・インターネットの提供を始めている。政府は、2020年までに都市部の100%と、ルーラル地域の70%を、最低512kbpsのネットワークでカバーする計画である。

固定ブロードバンド加入数及び加入率(2014-2018年)

2014年 2015年 2016年 2017年 2018年
固定BB加入数(千) 66 84 98 134 166
固定BB加入率 0.4% 0.5% 0.6% 0.8% 1.0%

出所:ITU World Telecommunication/ICT Indicators Database

移動電話市場

2018年9月現在、市場シェアの大きな事業者はViettel、Smart Axiata、及びCamGSMの3社である。そのほかにも小規模事業者4社が国内で展開しており、外国資本は入退出を繰り返している。上記大手3社は、4.5Gサービスを首都プノンペンのほか、国内各すべての州都に展開しており、Viettelは国内すべての都市の90%で、CamGSMがプノンペンと主要都市で提供している。Viettel(Cambodia)は、カンボジア、ベトナム、ラオスでのローミング料をすべて国内レートと同様に設定する等、アグレッシブな展開を行っている。

移動電話加入数及び加入率(2014-2018年)

2014年 2015年 2016年 2017年 2018年
移動電話加入数(千) 20,452 20,851 19,916 18,573 19,417
移動電話加入率 133.9% 134.3% 126.3% 116.0% 119.5%

出所:ITU World Telecommunication/ICT Indicators Database

固定電話市場

テレコム・カンボジアは、国連カンボジア暫定統治機構(United Nations Transitional Authority in Cambodia:UNTAC)の基盤を継承して事業を開始した。その他にはCamintelやMetfone はFWAを利用したネットワークにより、市内通信サービスを提供している。長距離通信サービスは、ベトナム国境からタイ国境までの東西に走る光ファイバ網や、移動体通信事業者が独自に設置しているマイクロ網の借用等により提供されている。

移動体通信網の整備が進み、固定電話の加入数はほとんど伸びていない。

またVoIPサービスの提供には免許が必要で、2016年1月免許料を支払っていない29社の免許を取り消した。

固定電話加入数及び加入率(2014-2018年)

2014年 2015年 2016年 2017年 2018年
固定電話加入数(千) 361 256 227 133 88
固定電話加入率 2.4% 1.7% 1.4% 0.8% 0.5%

出所:ITU World Telecommunication/ICT Indicators Database

放送市場

地上放送

全国をカバーしているカンボジア国営テレビ(National Television of Cambodia:TVK)と、主要都市をカバーしているRoyal Armed Forces Television(TV5)、Bayon Radio FM & TV Station(Bayon TV)、Cambodian Television Network(CTN)の4事業者が、主要事業者である。

有料放送

首都ではカンボジア・ケーブルテレビ(Cambodia Cable TV)とPhnom Penh Municipal Cable TVが大手で、国内地上テレビ放送に加え、衛星経由で受信した外国放送を再送信している。大規模な地方都市でもケーブルテレビでの視聴が一般的になりつつある。

2002年1月、情報省とTVKは、Thaicom-3衛星を使用し、オセアニア在住のカンボジア人向けに「TVK Cambodia」と呼ばれるクメール語のテレビ国際放送を開始した。ニュースや娯楽等の総合編成になっている。

衛星放送を直接受信するアンテナ等の設置には規制がなく、外国の衛星放送の受信も可能である。

重要政策動向

情報通信基盤整備政策

移動体電話の普及が進んだため、無線網の整備が政策の中心となっている。光幹線の整備によって中継容量が確保されている地方都市では、移動体電話の普及率がますます向上している。更なる普及促進のため、情報通信法においてユニバーサル・サービスの確保に関して規定され、ユニバーサル・サービス基金が、主にルーラル地域における通信ネットワークの拡大に充てられることになっている。本制度の1年目(~2018年7月)には、900万USDを国内事業者から徴収した。2018年2月末までの最初の支払いが指示され、負担金の徴収期限が延長されたものの施行が開始された。

基礎データ集

国の基礎データ

政体

立憲君主制

面積

18.1万㎢

人口

約1,528万人(2019年)

首都

プノンペン

公用語

カンボジア(クメール)語

経済関連データ

通貨単位

1リエル(KHR)=0.026円(2019年9月末)

会計年度

1月から1年間

GDP

245億4,247万USD(2018年)

出所:World Bank, World Development Indicators Database

法律

通信 情報通信法
放送 情報省が法案策定中

監督機関

通信 郵便・電気通信省、カンボジア電気通信規制庁
放送 情報省
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