市場の動向
インターネット・ブロードバンド市場
工業・情報化部のデータによれば、2025年6月末現在、主要通信事業者3社による固定ブロードバンド加入数は合計で6億8,400万に達し、前年末より1,426万増加した。そのうち、100Mbps以上のプランの加入数は全体の95.1%を占める6億5,100万、1Gbps以上は同33%の2億2,600万となる。
なお、中国インターネット情報センター(China Internet Network Information Center:CNNIC)が発表したデータによれば、2025年6月現在、インターネット利用者数は前年末より1,436万増の11億2,300万に達した。
固定ブロードバンド加入数及び加入率(2020~2024年)
| 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 483,550 | 535,787 | 589,648 | 636,306 | 669,826 | |
| 33.9% | 37.6% | 41.4% | 44.7% | 47.2% |
出所:ITU Data Hub
移動電話市場
移動電話加入総数数は、2025年6月現在、18億1,000万である。このうち、5Gサービスの加入数は同比で1億400万増の11億1,800万となっている。
移動体通信インフラ事業者である中国鉄塔によるネットワークの構築が進み、2025年6月末現在、移動体通信基地局数が1,274万を超え、このうち、5G基地局数は454万9,000に達し、全体の35.7%を占める。
移動電話加入数及び加入率(2020~2024年)
| 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 1,718,410 | 1,733,010 | 1,770,010 | 1,824,420 | 1,870,010 | |
| 120.5% | 121.5% | 124.2% | 128.2% | 131.8% |
出所:ITU Data Hub
固定電話市場
固定電話加入数は2006年末の3億6,781万をピークに減少の一途を辿っており、2024年末現在、1億6,651万となっている。
固定電話加入数及び加入率(2020~2024年)
| 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 181,908 | 180,701 | 179,414 | 179,414 | 166,507 | |
| 12.8% | 12.7% | 12.6% | 12.6% | 11.7% |
出所:ITU Data Hub
放送市場
地上放送
2024年末現在、テレビ放送の人口カバレッジは99.82%である。全国にある高精細テレビ・チャンネル数は1,136、4Kチャンネル数は8で、8Kチャンネル数は2である。CMG及び25の省レベルのテレビ局が保有するすべてのチャンネルは既に高精細化されており、ニュース・情報番組やバラエティ・エンターテイメント番組でも、高精細放送が大きな割合を占めるようになっている。
衛星放送
中国直播衛星有限公司が提供する衛星放送網は中国全土のほか、アジア地区、欧州地区もカバーしている。
「ラジオ・テレビ村村通」プロジェクトで使用された直接放送衛星ChinaSat-9号は、2025年9月4日夜から5日未明にかけて、ChinaSat-9C号へ円滑に置き換えられた。2024年末時点のサービス利用世帯数は、1億5,400万を超えている。ChinaSat-9C号は、中国が自主開発した「東方紅四号強化型衛星プラットフォーム」を採用しており、全国波束、海域波束、西部波束、可動波束を備えている。通信容量と電力性能が大幅に向上し、国土の縁辺部や領海までカバー可能な通信能力を持ち、高精細・超高精細放送サービスの拡充に必要な周波数資源も提供する。
ケーブルテレビ
ケーブルテレビの加入世帯数は2024年末現在、前年同期比横ばいの2億であった。高精細及び超高精細チャンネルの視聴世帯数は1億1,000万で、前年とほぼ同じであった。
重要政策動向
5G
2024年11月、工業・情報化部や国家発展改革委員会等、12の政府部門は、5Gの更なる発展を推進する目的で、「5G大規模利用『揚帆(出航)』行動計画のアップデート方案」を公表した。これは、2021年7月に公表された「5G利用『揚帆(出航)』行動計画(2021~2023年)」をアップデートしたものとなる。目標では、2027年末までに、5G普及率は85%、5Gトラヒック比率は75%、IoT端末接続数は1億、大・中型工業企業の5G利用率は45%、1万人あたりの5G基地局数は38にそれぞれ引き上げ、7万か所のバーチャル型プライベート5G網及び5,000のエッジ・コンピューティング・ノードを構築するとした。
6G
IMT-2030(6G)推進グループは2021年9月に会合を開き、6Gビジョンとイノベーションを議論。2030年の商業化に向け、5G成功による基盤強化、6Gのコア技術研究、オープンな協力関係構築を主要課題とした。更に、各国の推進組織や企業・研究機関との連携を強化し、世界共通の6G標準形成を目指す。
国務院が公表した「政府活動報告2025」には、「未来産業への投資拡大の仕組みを確立し、バイオ製造、量子技術、エンボディードAI(身体性を持つAI)、6G等の未来産業を育成する」との記載があり、6Gについて初めて言及された。同方針は、2025年3月に開催されたMIITの幹部会議でも確認され、6Gの研究開発プロセスを加速させることが強調された。
2025年10月、共産党中央委員会第20期第4回全体会議で採択された「国民経済と社会発展の第15次5か年計画」では、6Gを含む未来産業への注力が改めて明記されている。
基礎データ集
国の基礎データ
- 政体
- 人民民主共和制
- 面積
- 959万6,961㎢
- 人口
- 14億1,932万人
- 首都
- 北京
- 公用語
- 漢語(中国語)
経済関連データ
- 通貨単位
- 1人民元(CNY)=20.88円(2025年9月末)
- 会計年度
- 1月から1年間
- GDP
- 18兆7,438億317万USD(2024年)
出所:World Bank, World Development Indicators Database
法律
| 通信 | 電信条例 等 |
|---|---|
| 放送 | ラジオ・テレビ管理条例 等 |
監督機関
| 通信 | 工業・情報化部 |
|---|---|
| 放送 | 国家ラジオ・テレビ総局 等 |