世界情報通信事情 World Information and Communication Circumstances

French Republic フランス(最終更新:令和2年度)

市場の動向

インターネット・ブロードバンド市場

ブロードバンド接続方式は、ADSLが主流となっているが、近年FTTHや同軸ケーブルの高速ブロードバンドに対して、減少する傾向である。フランス主要4事業者のオランジュ、SFR、ブイグ・テレコム及びフリーは、いずれもFTTHの商用サービスを提供しており、インターネット接続の最高速度は2Gbpsに達している。

固定ブロードバンド加入数及び普及率(2015-2019年)

2015年 2016年 2017年 2018年 2019年
固定BB加入数(千) 26,867 27,680 28,480 29,100 29,760
固定BB普及率 41.7% 42.8% 43.9% 44.8% 45.7%

出所:ITU World Telecommunication/ICT Indicators Database

移動電話市場

携帯電話利用者は、ポストペイド契約者が過半となり、データ通信量と共に増加傾向である。2020年6月現、在電子通信・郵便・出版流通規制機関(ARCEP)によるとMVNOの市場シェアは11.0%である。
LTEサービス開始は、オランジュとSFRが2012年11月、ブイグ・テレコムが2013年10月、フリーモバイルが2013年末に開始した。5Gの商用化は、2020年末から開始された。

移動電話加入数及び普及率(2015-2019年)

2015年 2016年 2017年 2018年 2019年
移動電話加入数(千) 66,681 67,571 69,018 70,422 72,043
移動電話普及率 103.5% 104.5% 106.4% 108.4% 110.6%

出所:ITU World Telecommunication/ICT Indicators Database

固定電話市場

固定電話加入数が数年減少傾向であり、電話全体の79%を占めているIP電話は増加している。ARCEPによると、音声電話のトラヒックは、2012年から減少に向かっていたが、Covid-19の影響もあり、2020年前半は増加傾向にあり、4~6月期は前年比21.7%増である。

主な事業者は、オランジュ、SFR及びフリーである。

固定電話加入数及び普及率(2015-2019年)

2015年 2016年 2017年 2018年 2019年
固定電話加入数(千) 38,929 39,006 38,728 38,132 37,797
固定電話普及率 60.4% 60.3% 59.7% 58.7% 58.0%

出所:ITU World Telecommunication/ICT Indicators Database

放送市場

全国をカバーする無料放送チャンネル数は27(民間18、公共9)、有料放送チャンネル数は5である。ローカル放送については、2007年9月から開始され、2019年12月現在、仏本土では43の無料チャンネルが放送を実施している。

商業放送では、多事業のコングロマリットであるブイグ・グループに属するTF1とメディア・コングロマリット、ビベンディ・グループのカナル・プリュス(Canal+)及びM6(Metropole Television)は、複数系列チャネルを有している。

重要政策動向

国家デジタル化計画

2015年6月、ヴァルス首相(当時)は経済成長、雇用の伸長及び国際社会での地域強化の鍵は官民双方のデジタル・サービスの発展にあるという認識の下、「デジタル共和国」を目指す戦略計画を発表した。この計画は、四つの主目標に基づき、その下に14の政策とそれぞれの政策の実現のためのアクションがある。四つの主目標は、イノベーションの自由、デジタル社会での権利の平等、デジタル・ディバイドの解消、デジタル・サービス提供モデルとしての国家である。

基礎データ集

国の基礎データ

政体
共和制
面積
54万7,030㎢
人口
6,513万人(2019年)
首都
パリ
公用語
フランス語

経済関連データ

通貨単位
1ユーロ(EUR)=124.17円(2020年9月末)
会計年度
1月から1年間
GDP
2兆7,155億1,827万USD(2019年)

出所:World Bank, World Development Indicators Database

法律

通信 郵便・電子通信法典
放送 コミュニケーションの自由に関する1986年9月30日の法律第86-1067号

監督機関

通信 経済・財務・復興省、電子通信・郵便・出版流通規制機関
放送 文化省、視聴覚高等評議会