市場の動向
インターネット・ブロードバンド市場
固定電話のネットワークが無いため、インターネットのアクセスが限られており、近年はFTTH接続が展開している。固定モバイル・ブロードバンド接続方式が主流である。
事業者は、大手通信事業者のOrange Guinea及びMTN Guineaに加え、ETI、Mouna Group、SkyVision、VDC等を含む。
固定ブロードバンド加入数及び普及率(2015-2019年)

2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | |
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1 | 1 | 1 | 1 | 1 |
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0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
出所:ITU World Telecommunication/ICT Indicators Database
移動電話市場
Orange Guinea 、MTN Guinea、Cellcom Guineaの移動通信事業者3社が存在する。
3社とも3Gサービスを提供しており、Orange Guinea及びMTN Guineaの2G及び3Gサービスは全国に展開している。Orange Guineaは2019年3月に4G免許を獲得し、サービスを開始した。
移動電話加入数及び普及率(2015-2019年)

2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | |
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10,764 | 11,110 | 11,700 | 12,013 | 12,873 |
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94.2% | 94.6% | 97.0% | 96.8% | 100.8% |
出所:ITU World Telecommunication/ICT Indicators Database
固定電話市場
2013年に当時唯一の固定電話事業者であった Societe des Telecoms de Guinee (Sotelgui)が破産して以来、現在までギニアには固定電話サービスが存在しない。Sotelguiは1993年に設立され、2年後にテレコム・マレーシア(Telekom Malaysia)が株式の60%を買収したが、ギニアの政治不安等の事情により事業を停滞した。
放送市場
国営放送事業者RTGには2つのテレビ放送局がある。RTG1(別名Koloma)は国土の40%、RTG2(別名Boulbinet)は首都圏をカバーする。RTGは情報・コミュニケーション省に付属し、運営はほとんど同省に依存する。民間放送にはGangan TV、Évasion TV等がある。IPTV、衛星及びケーブルテレビによるサービスも提供されている
重要政策動向
ICT利活用推進策としては「National Strategies for the Development of Information and Communication Technologies of the Republic of Guinea 2016-2020」があり、ICTが2020年までにGDPの7%程度に貢献することを目指している。同政策には、制度改善、サイバーセキュリティ、インフラ整備、デジタルID、電子政府整備等が盛り込まれている。
基礎データ集
国の基礎データ
- 政体
- 共和制
- 面積
- 24万5,857 ㎢
- 人口
- 1,277万人
- 首都
- コナクリ
- 公用語
- フランス語
経済関連データ
- 通貨単位
- 1ギニア・フラン(GNF)=0.01円(2020年9月末)
- 会計年度
- 1月から1年間
- GDP
- 122億9,667万USD(2019年)
出所:World Bank, World Development Indicators Database
法律
通信 | 2015年電気通信法L/2015/018/AN |
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放送 | 1991年法律L/91/006、2010年法律L/2010/002/CNT、L/2010/003/CNT等 |
監督機関
通信 | 郵便・電気通信・デジタル経済省、郵便・電気通信規制機関 |
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放送 | 情報・コミュニケーション省、コミュニケーション高等評議会 |