市場の動向

インターネット・ブロードバンド市場

モバイル・ブロードバンド利用は年ごとに増加しており、2018年の加入率は76％に達した。一方、固定ブロードバンドはほぼ全国で利用が可能になったものの、世帯加入率は2.4％にとどまっている 。固定ブロードバンドの主要事業者はテルコム、Mweb、Vox等で、接続技術別では、DSLが約320万、FTTxが約50万、WiMAXが約28万となっている。

固定ブロードバンド加入数及び普及率（2014-2018年）

出所：ITU World Telecommunication/ICT Indicators Database

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移動電話市場

ボーダコム、MTN、Cell C及びテルコムの既存事業者4社に加え、2018年6月にはRainが市場に参入した。MVNOについては、2005年に参入が許可され、FNB ConnectやHello Mobile等15社がサービスを実施している。

LTEサービスは、ボーダコムが2012年10月、MTNとCell Cが2012年12月、テルコムは2013年4月に開始した。2019年3月現在、LTEサービス加入数は合計で約2,850万である。LTE Advancedサービスは、テルコムが2014年11月、ボーダコムは2016年1月、MTNは2016年3月に開始、主要都市で利用が可能になっている。

移動電話加入数及び普及率（2014-2018年）

出所：ITU World Telecommunication/ICT Indicators Database

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固定電話市場

移動電話の普及に伴って加入数は減少傾向にあり、2018年12月のPSTN回線の世帯加入率は21.2％である。ルーラル地域では加入率が5％に満たない地域も多い。PSTN回線によるサービスはほぼテルコムが独占している。通信サービス免許（個別）を有する事業者はIP電話サービスを提供することができ、2018年12月現在の加入数は約41万である。

固定電話加入数及び普及率（2014-2018年）

出所：ITU World Telecommunication/ICT Indicators Database

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放送市場

公共放送事業者である南アフリカ放送会社（SABC）が3系統で24時間の総合放送を実施している。この内、2系統では、英語のほか、放送の1部をローカル言語で行うこととされている。SABCは他にニュース及び娯楽の専門放送を2系統で実施している。商業放送事業者には米タイム・ワーナー系のe-tv、M-Net等がある。

DTH契約者数は2017年に約687万に達した。SABCは、放送送信事業者マルチチョイス等が提供するデジタル衛星プラットフォームであるDStvを用いて地上テレビ3チャンネルの再放送を実施している。マルチチョイスはアフリカ最大の衛星放送事業者で、46か国で事業を展開している。

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重要政策動向

政府は2007年に国営通信網運用事業者Broadband Infracoを設立、2019年9月現在、全国の都市が全長約1万5,000kmのファイバで結ばれている。このファイバは他事業者からのオープン・アクセスを受け入れており、隣接諸国との接続も可能になっている。

政府は2013年より実施している「南アフリカ・ブロードバンド政策（National Broadband Policy South Africa Connect）」により、官民双方の投資活動強化を推進するとともに、有線・無線双方でオープン・アクセス網を提供する卸売事業モデルを構築するとしている。2016年には、政府は移動体通信事業者が個別に割当てられた周波数帯を返納し、共有のオープン・アクセス網に再割当する計画を発表、2019年現在議会での審議が継続中である。

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基礎データ集

国の基礎データ

政体

共和制

面積

122万1,037㎢

人口

5,779万人

首都

プレトリア

公用語

英語、アフリカーンス語、ズールー語、コーザ語 等

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経済関連データ

通貨単位

1ランド（ZAR）＝7.12円（2019年9月末）

会計年度

4月から1年間

GDP

3,683億USD（2018年）

出所：World Bank, World Development Indicators Database

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法律

通信	2005年電子通信法
放送	1999年放送法、2005年電子通信法

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監督機関

通信	電気通信・郵便サービス省、通信省、南アフリカ独立通信庁、ユニバーサル・サービス・アクセス庁
放送	通信省、南アフリカ独立通信庁

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