世界情報通信事情 World Information and Communication Circumstances

European Union ドイツのAI政策動向(最終更新:令和7年度)

「AI戦略」

連邦政府は2018年11月、「AI国家戦略」を公表した。連邦政府はこの戦略により「AI made in Germany」をブランド化し、高い倫理基準と経済的な競争力を両立させることを目指している。

連邦政府は2020年11月、AI戦略を改訂し、AI専門家の教育・訓練と国際的に評価の高い研究成果の創出、AIエコシステムの構築と中小企業等のビジネス現場への開発技術の適用、ドイツ及び欧州レベルでの人間中心型AIの開発・普及に向けた規制枠組の構築・強化、市民社会における共有財としてのAIの活用に焦点を当てた施策を展開し、ドイツの競争力の基盤を構築しAIへのコミットメントを強化すべく、AI向け政府投資を追加し総額50億EURとした。

「AIアクションプラン」

連邦教育科学省(Federal Ministry of Education and Research:BMBF)(当時)は2023年11月、変化の速い生成AIなどの動向に対応するため、最新の「AIアクションプラン」を発した。これまでの取り組みを更に強化するために次のようなAI関連の重点政策を設定した。①データ、計算能力、専門家、そして研究がAIの開発と利用の重要な要素であり、これらをさらに強化し、より緊密な連携を築く。②ヨーロッパ内でのより緊密な協力を目指し、協調的な行動を推進する。③具体的な経済的・社会的利益に注目し、ロボティクス、健康、教育、AIスタートアップの分野でのリーダシップを確保する。

「AI標準化ロードマップ」

BMWEの前々身である連邦経済エネルギー省(Federal Ministry of Economic Affairs and Energy:BMWi)は、2020年11月、「AI標準化ロードマップ」を公表している。この標準化ロードマップは、2018年7月に設置されたデータ倫理委員会が2019年10月に発表した勧告に基づき、AIの品質、安全性、倫理的な要件を技術標準として定義し、国際標準化を主導するためのロードマップである。