「国家AI戦略」
政府は2021年9月、明確なルール、倫理原則、イノベーションを促進する規制環境により、AIを使って生活し、仕事をするのに英国を最適な場所とすることを目的に、10年間のビジョンを掲げた。「国がAIの長期的な成長に投資すること」「AIが経済のすべての部門や地域に恩恵をもたらすこと」「イノベーションや投資を促進し、国民や国の基本的な価値を保護する適切なルールによって効果的に管理されること」を三つの柱とする。
「AI機会行動計画」
政府は2025年1月、今後10年間でAIにより国家を再生させるため、三つの目標(①AIを可能にするインフラの構築、②AI導入による生活変革、③自国で開発したAIによる未来の確保)と50の推奨事項を提示した。
「AI政府向けプレイブック」
政府は2025年2月、政府部門がAIを導入する際の実践的指針として「AIプレイブック(2025年版)」を公開した。生成AIに限らず幅広いAI技術を対象にするため、10原則とガイダンスを全面的に更新し、「AIとは何か」「AIの利用部門」「公共利益と社会的ウェルビーイング」「AIの品質保証」「リスク管理」などの新章を追加した。これは政府機関が安全性・透明性・有効性を確保しつつAIを利活用するための包括的フレームワークである。
「AIセキュリティ研究所」
政府は2025年2月、2023年設立の「AI安全研究所(AI Safety Institute)」を国家安全保障に焦点を当てて再編し、「AIセキュリティ研究所(AI Security Institute)」として再出発させた。新組織は、化学・生物兵器開発、サイバー攻撃、詐欺・児童虐待など重大犯罪におけるAI悪用リスクの調査を重点化し、内務省と連携した「犯罪的悪用チーム」を新設した。また、フロンティアAIモデルの安全性評価を強化し、科学的エビデンスに基づく国家安全保障対策を担う。