平成19年版 情報通信白書(資料編)

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付注15 主要製品・部品における要素技術に関する調査の概要


1 概要
 本アンケート調査は、主要な情報通信関連製品及び自動車、NC工作機械の2つの比較対象製品について、各製品に用いられている要素技術に詳しいと回答した日本の専門技術者を対象に、インターネットを用いて実施した。調査期間は、平成19年3月20日から3月24日までで、回答者数は、以下のとおりであった。

概要

2 要素技術の定義
 各製品において用いられる要素技術を、次の9つに分類した。

要素技術の定義

3 調査方法
 次の4種類の設問について、対象の技術者に回答を求めた。

 I.各製品を製造するために必要とされる要素技術及び各製品を製造するために必要とされる要素技術の各製品の競争力に対する重要度
 ※選択肢: [1]その製品の競争力を決定的に左右するくらい重要
  [2]その製品の競争力にとって重要だが決定的ではない
  [3]その製品の競争力にとってそれほど重要ではない
  [4]その製品の製造にとって必要ではない

 II.日本の技術力は海外の技術力よりもどの程度優れているか(製品ごと)
 ※選択肢: [1]十分に優れている [2]まあまあ優れている [3]どちらでもない
  [4]やや劣っている [5]劣っている [6]判断できない

 III.最も技術力が高いと思う国・地域(製品ごと)
  ※選択肢: [1]日本 [2]米国 [3]欧州 [4]アジア(日本以外) [5]その他

4 集計方法
 アンケートを元に、本文中の各図表を以下のように作成した。

 I.図表1-2-72図表1-2-73
  対象となった技術者に占める各回答の割合を集計した。

 II.図表1-2-74
  3の設問IVで、日本がもっとも技術力が高いと回答した人の割合を製品ごとに計算し、その平均値を求めた。平均値よりも日本の技術力が高いと回答した人の割合が高い製品を「強みあり」とし、逆に低い製品を「強みなし」とした。米国についても同様に区分した。回答者が日本の技術者であるため、自国である日本の強みを高く評価する傾向がある可能性があり、相対的な評価で強みの有無を分けることで、日米間のバイアスを緩和した。

 III.図表1-2-75
  まず、3の設問Iで、[1]その製品の競争力を決定的に左右するくらい重要:3点、[2]その製品の競争力にとって重要だが決定的ではない:2点、[3]その製品の競争力にとってそれほど重要ではない:1点、[4]その製品の製造にとって必要ではない:0点と点数付けを行い、平均的な回答者がどのような回答をしているのかを考察するため、各製品のそれぞれの要素技術ごとに、平均点を求めた。
  次に、各製品が他の製品に比べてどのような要素技術が重要とされているのかを調べるため、要素技術ごとに偏差値に換算した。算出した偏差値は、表iのようになった。その上で、偏差値60以上は◎、55以上60未満は○、50以上55未満は△とした。

 IV.図表1-2-76図表1-2-77
  図表1-2-74において日米それぞれの強みで区分した製品別に、図表1-2-75の作成時に算出した偏差値を要素技術別に平均した。

 V.図表1-2-78
  3の設問Iで、回答者が「[1]その製品の競争力を決定的に左右するくらい重要」「[2]その製品の競争力にとって重要だが決定的ではない」と回答した要素技術の数を集計し、まずは、集計した値を製品別に平均し、表iiを作成した。次に、図表1-2-74において日米それぞれの強みで区分した製品別に、その値を平均した。

表i 要素技術の重要度
表i 要素技術の重要度

表ii 各製品における重要な要素技術数
表ii 各製品における重要な要素技術数

 

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