昭和60年版 通信白書

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第1節 新しい電気通信秩序の形成

 昭和60年4月1日,電気通信事業法,日本電信電話株式会社法等が施行されたことに伴い、我が国の電気通信分野は,明治以来百年有余にわたる一元的独占体制の歴史を脱し,民間の活力を導入した自由競争の時代に移行した。
 今日,我が国は,情報化の著しい進展の中で,高度情報社会へ向けて時代の転換期を迎えようとしており,電気通信はその早期実現に先導的役割を果たすことが期待されている。新しい電気通信秩序の形成は,このような期待にこたえるためのものである。
 また,これを,国民・利用者の立場からみれば,新制度下においては,電気通信事業者やサービスを自由に選ぶことが可能となったことを意味しており,いわば通信選択の時代が始まったといえよう。今後は,国民・利用者自らが電気通信を主体的に使いこなすことが必要であり,電気通信に対する選択の目を養うことが重要である。

 

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