昭和60年版 通信白書

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昭和60年版通信白書の発表について

 近年,情報化の進展は著しく,社会経済の発展にとって通信の果たす役割はますます重要なものとなっております。こうした中で,通信事業の一層の活性化・効率化を図り,国民の高度化・多様化するニーズにこたえる通信サービスを提供していくためには,長期的・総合的視点にたって通信の高度化を図っていくことが必要であります。
 電気通信につきましては,本年4月1日新しい制度の基本的枠組みとなる電気通信改革三法が施行されたわけでありますが,電気通信が来るべき21世紀の高度情報社会形成に向けて先導的役割を果たしていくためには,新制度の趣旨が十分生かされるよう電気通信事業の育成振興をはじめとする各種の環境整備に努めていかなければならないと考えております。
 通信自由化の転換期に当たる今回の白書では,昭和59年度における通信全般の動向を記述するとともに,「通信行政の新展開」と題し,新しい電気通信分野の動向及び新制度の趣旨に沿った通信行政の新たな展開について記述いたしました。
 郵政省といたしましては,今後とも,高度情報社会の形成に向け積極的に取り組んでまいる所存でありますが,何よりも国民の皆様の御理解と御協力がなければならないことは言うまでもありません。
 この白書により,国民の皆様に,我が国の通信の現状及び通信分野における各種施策について一層の御理解を深めていただければ幸いです。

 昭和60年11月

郵政大臣  左 藤   恵 

 

 

第1章 通信行政の新展開―高度情報社会を目指して― に進む