『空襲(くうしゅう)』はね、爆発する爆弾だけじゃなく空から真っ赤な火がたくさんふってくるんだよ。
まるで火の雨みたいに。
火の雨?爆弾(ばくだん)って建物に当たって爆発するだけじゃないの?
火の雨の正体はね、『焼夷弾(しょういだん)』といって、燃えやすい油を詰めた筒のようなものなんだ。
ひとまとめのものが落下する途中に1つづつになって、火がついたまま地上にふってくるんだよ。遠くからみると本当に火の雨のようだったよ。
火の雨がふってきたら、町中燃えちゃうよね。
そうだよ、日本は木造の家が多いから簡単に火の海になったんだ。
みんなにげるのに必死だったんだ。
花火がいっぱいふってくるみたいなのかなぁ?
『B29』という空襲のために作られたとっても大きな飛行機から何千という『焼夷弾(しょういだん)』がふってくるんだ。
みんな必死でにげて、にげて、生き残るだけで大変だったんだよ。