

『空襲(くうしゅう)』の時、おじいちゃんはどうしたの?

『B29』が近づくと『空襲警報(くうしゅうけいほう)』のサイレンが鳴るんだよ。
「もーすぐ空襲だぞ!」っていう知らせ。家中の電気を全部消してすぐにひなんしたんだよ。

おじいちゃんが死んじゃわないでよかったぁ。

でも、いつ『空襲警報』が鳴るのか、ドキドキだった?

そうだよ、空襲は夜が多かったんだ。
空襲警報が鳴ったらすぐに飛び出せるじゅんびをしていたんだ。パジャマなんか着て寝てなかったんだよ。
いざ、空襲警報が鳴ったら『防空壕(ぼうくうごう)』にひなんするんだよ。

『ぼうくうごう』?

『防空壕』はね、家の庭やゆか下に、あなをほって、空襲警報が鳴ったらひなんする場所だったんだよ。

ひみつきち、みたいだね。

うーん、そんなにワクワクする場所じゃないねぇ。
『防空壕』は家族を守るために一生けんめいに作ったんだよ。
でも、空襲の時の大火事で『防空壕』の中にいた人も助からなかったこともあったんだ。
おじいちゃんが生き残ることができたのは、本当に運がよかったと思っているんだよ。