平成29年度の戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)に採択された「無人航空機を利用した医療過疎地域における緊急血液検体搬送の研究開発」(研究代表者 広島大学医学部 貞森拓磨客員准教授)に係る実証実験が平成29年12月15日に広島県豊田郡大崎上島町において実施されました。当日は、多くのマスコミ関係者が取材に訪れ、ドローンの利活用に対する関心の高さが窺えました。
冒頭、貞森拓磨客員准教授から今回の実証実験の概要について、また、本実証実験に協力された田村医院の田村医師から医療過疎地における現状や課題について説明があった後、実際にドローンを使っての実証実験が行われました。ドローンを利用することにより、緊急を要する患者の血液検体等の検査機関への迅速な搬送や医療スタッフの負担軽減が期待されています。
今回の実証実験の内容は以下の3つです。
今回の実証実験の結果を受けて、貞森拓磨客員准教授から、今後は、もっと長距離の搬送を安全、確実に行うために検証を続けるとともに、地元自治体のほか関係機関とも連携しながら取組を進めたいとのお話がありました。
なお、本実証実験は、総務大臣から実用化試験局の免許を受けた無線機を搭載したドローンを使用しました。
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