「災害情報伝達手段の最近の動向」【5MB】
講師:総務省総合通信基盤局電波部基幹・衛星移動通信課重要無線室
重要無線係長 戸部 絢一郎
「防災行政無線等の戸別受信機の普及促進に関する研究会」のとりまとめ概要を中心に、戸別受信の動向、普及に向けた課題等の紹介、その具体例として「災害情報伝達手段等の高度化事業」の採択案件のほか、地域BWAやSNSの活用などについて幅広くご説明いただきました。
機器の操作に不慣れな高齢者等、情報弱者、災害弱者の方々に確実に情報を届けるため、こうした取組が早期に実現することが期待されます。
「倉吉市における住民への情報伝達の取り組み」【1.2MB】
講師:倉吉市総務部防災安全課主事 赤坂 将太 氏
倉吉市の戸別受信システムと、昨年の鳥取県中部地震における活用事例を中心にご紹介いただきました。
直前に発生した震度3の地震の後に、今後の地震発生の可能性についての情報を防災行政無線により放送したことから、30分後に発生した震度6弱の本震に備えることができたとのことで、迅速な情報伝達がいかに有効か大変よく分かりました。
「防災先進都市をめざす福岡市の取り組み」
講師:福岡市市民局防災・危機管理部防災・危機管理課
危機管理係長 松浦 裕樹 氏
九州地方で発生した災害での福岡市の支援活動の概要と、熊本地震での避難所への支援物資提供において、受入れ場所・品目の指定等をSNSで発信し、避難所間でLINEにより情報共有することにより、ニーズの的確な把握と効率的に配送する仕組みを構築するなど、自己完結型の支援として実施していることが紹介されました。
また、防災サミットの開催や防災アプリコンテストの実施等、「BOUSAI×TECHプロジェクト」と名付けた一連の取組等を通じ、課題先進地域といわれる九州地方において、市民、企業、行政の「共創」による防災先進都市を目指されており、こうした福岡市の取組は、中国地方においても大変参考になるものでした。
「三セクによるWi-Fi環境の整備と防災利用」【2MB】
講師:安来市総務部防災課主事 松澤 彰典 氏
安来市では、市がブロードバンド通信網を整備したことにより、その基盤を利用して三セクでのWi-Fi整備が可能になったこと、避難所等の70か所に整備されていることが紹介されました。
平時は市民、観光客、外国人の利用を見込み認証機能を用いて運用し、災害時は一般開放されることと、多くの避難所に整備されたことで被災者の安心につながる取組が行われていることが大変よく分かりました。
「ケーブルテレビを活用した防災対策」【905KB】
講師:大田市情報化推進アドバイザー 福田 卓夫 氏
市民が日常利用している複数の通信手段を防災行政無線の補完とし、特に、市民に親しまれている音声告知放送と、高齢者等誰でも利用できるテレビ放送での自主放送、データ放送の活用を進めていることが紹介されました。
ケーブルテレビ網を利用することにより、様々な情報を一元的に扱えることのほか、データ放送をスマホ・タブレットで見ることができる取組など、大変興味深くお伺いできました。
連絡先:防災対策推進室/電話:082-222-3371 |