中国地域におけるIoT/ICT利活用事例 令和2年度上半期掲載分
IoT、ビッグデータ、AIをはじめ、ドローン、ロボット、クラウド等、ICT利活用は、地域住民サービスの向上や新たなビジネス・雇用の創出等による地域活性化や地域課題の解決を図るために非常に有効であり、近年、急速にあらゆる分野で、その取組が進められています。
また、取組をより有効化するには、地方自治体、大学等、地元民間企業等が連携して取組を進めていくことが重要です。
中国総合通信局では、地域課題解決のため産学官連携による取組を推進しているところであり、その取組のひとつとして、中国地域における産学官連携の取組の一例をご紹介しています。
地域課題解決のための取組の横展開や取組のヒントとしてご活用ください。
なお、概要資料は実施主体から提供されているものです。
・分野別 医療・福祉 交通 産業 地域活性化 農林水産業 働き方 防災 その他
ICT使い医療費抑制(医療・福祉)
- 【主な実施主体】株式会社データホライゾン
- 【実施場所】広島県
- 【事業概要】
レセプト(診療報酬明細書)データの分析から、医療費と傷病名の紐づけや、重症度を判定できるシステムを構築し、医療費適正化や健康寿命の延伸に貢献する。 平成26年度ICT地域活性化大賞地域サービス創成部門賞受賞。
- 【活用技術】ICT
- 【主な実施主体】広島県
- 【実施場所】広島県
- 【事業概要】
乳幼児を持つ親をオンラインでサポートする取り組み。市町が設ける子育て支援拠点や市町の子育て支援担当課及び母子保健担当課等へタブレット端末を無償で貸与、オンラインで子育て支援スタッフと自宅の親たちをつなぎ、親同士の交流や子育て教室や個別相談,保健指導を実施している。
- 【活用技術】ICT
- 【主な実施主体】株式会社ひびき精機、西日本電信電話株式会社
- 【実施場所】山口県下関市
- 【事業概要】
工場内に高精細カメラを設置し、他工場から機械の遠隔操作、監視を可能にするなど、IoTを利用した生産管理システムを導入し、少人数による省力化工場実現を目指す。
- 【活用技術】5G、IoT
- 【主な実施主体】和気町、株式会社Future Dimension Drone Institute、株式会社NTTドコモ、株式会社エアロジーラボ
- 【実施場所】岡山県和気郡和気町
- 【事業概要】
ドローンや無線システム、携帯電波を活用して、「常時映像伝送」や「顔認証クラウド決済」機能の実現を目指し、高齢者の買い物支援や防災、農業など幅広い分野での地域づくりを行っている。
- 【活用技術】ドローン
- 【主な実施主体】一般社団法人データクレイドル
- 【実施場所】全国
- 【事業概要】
「まちケア」は、被災地における病院、薬局、飲食店、コンビニエンスストアの開業時間や緊急支援など「暮らしと健康に必要な情報」を、災害時・復旧復興時に発信するオープンデータ活用サイト。
本システムは、平成30年7月豪雨の際に、岡山県倉敷市真備地区において活用された被災者支援情報ポータルサイト「まびケア」を機能拡充し、「まちケア」として令和元年に発生した台風15号、台風19号の被災地での活用など広域展開を図っている。
- 【活用技術】オープンデータ、BIツール
- 【主な実施主体】NTTドコモ中国支社
- 【実施場所】広島県広島市
- 【事業概要】
広島テレビ放送本社に全国で初めて5G用のガラスアンテナ「WAVEATTOCH」を設置。隣接する最大1600人収容の広島コンベンションホールと合わせオンライン商談会や大規模なリモート会議、eスポーツイベントなどで活用し、地域活性化に貢献する。
- 【活用技術】5G
- 【主な実施主体】出雲市、島根県、JAしまね出雲地区本部ほか
- 【実施場所】島根県出雲市
- 【事業概要】
ハウスでの加温ぶどう栽培にAIを取り入れるとともに、熟練農家の経験や技術を伝える教育システムにVRを活用し、県内随一のぶどう産地の維持、発展につなげる。
*農林水産省「スマート農業技術の開発・実証プロジェクト」(事業主体:農研機構)
- 【活用技術】AI、VR
- 【主な実施主体】ワーキングヘルスケアプログラムMATSUEコンソーシアム
- 【実施場所】島根県松江市
- 【事業概要】
「観光や食」に加え、「ストレスサイエンスやセルフマネジメント研修」といった付加価値をつけた、企業向けの松江滞在型テレワークプログラムパッケージ商品を販売することで、テレワーク実施企業を拡大させ、松江市への新たな人の流れを作っていく。
- 【活用技術】テレワーク
- 【主な実施主体】呉工業高等専門学校
- 【実施場所】広島県呉市
- 【事業概要】
山岳土壌中に埋め込まれたアンテナで受信するラジオ波の強さを基に土中の水分量の変化を計測し、土砂災害発生の危険性を察知するシステムの開発を行っている。
高専ワイヤレスIoTコンテスト2020採択。
- 【活用技術】IoT
- 【主な実施主体】広島市及び熊野町
- 【実施場所】広島県広島市及び熊野町
- 【事業概要】
利用者の現在地か、あらかじめ登録した地点が避難情報の対象となった場合に、利用者に通知し、最寄の開設中の避難所へのルートを表示できる。また、防災情報や地域のハザード情報、防災ハンドブックなども確認できる。
- 【活用技術】ICT
ドローンで造山古墳群解明(その他)
- 【主な実施主体】岡山大学考古学研究室
- 【実施場所】岡山県岡山市
- 【事業概要】
3次元レーザー測量機を搭載したドローンを使い、造山古墳群の測量調査をする。6つの陪塚を含めた一帯の地形データを取得し、この地に築かれた背景や過程を探る。
- 【活用技術】ドローン
チームワークとICTで有害鳥獣を撃退(その他)
- 【主な実施主体】野犬・イノシシ対策隊
- 【実施場所】広島県尾道市因島三庄町
- 【事業概要】
赤外線センサやトレイルカメラといったICT機材や独自開発した罠を活用し、イノシシやカラスなどの有害鳥獣の捕獲に取り組んでいる。今年はドローンを導入して、上空から獣道やヌタ場などの探索を行う。
- 【活用技術】ICT、ドローン
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