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「中国地域電波研究者連絡会」を開催

 中国総合通信局(局長:長塩 義樹)は、中国地方の電波分野の研究者を構成とした「中国地域電波研究者連絡会」を立ち上げ、平成31年4月26日(金)に広島市で第1回意見交換会を開催し、中国地方の大学と高等専門学校の研究者10名と、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)など18名が参加しました。

 この連絡会は中国地域の電波に関連する研究者相互の情報交換を活発に行うことにより、電波利用の多様化や高度化が進む中で研究開発の一助とするとともにその成果の社会実装を促進することを目的としています。
 第1回意見交換会では、出席者の自己紹介の後、総務本省の皆川克義検定試験官から「新たな電波有効利用技術の実現に向けて」と題して、第5世代移動通信システム(5G)や新たな電波利用技術の実現に向けた取組みについて説明がありました。
 続いてNICTのソーシャルイノベーションユニット戦略的プログラムオフィス統括兼地域連携・産学連携推進室長の柏岡秀紀氏が「NICTの概要及び地域連携施策の紹介」と題して、ICT分野を専門とする我が国唯一の公的研究機関の役割や地域との連携等について説明されました。
 次に、出席者からの研究成果発表として、まず広島大学大学院先端物質科学研究科の藤島実教授から「300GHz帯無線通信とその未来」と題して、シリコン集積回路を用いたテラヘルツ通信技術の概要やその将来の応用構想の紹介があり、出席者からは「宇宙での応用はどうなのか」等の活発な質疑応答が行われました。
 また、呉工業高等専門学校電気情報工学分野の黒木太司教授からは「ラジオ放送波を利用した土砂災害予知システム」と題して、AMやFMのラジオ放送波を利用した土砂災害予知に関する研究について説明があり、「電波の伝搬特性」や「山の土に含まれる水分量の推定理論」について質問があり、熱心な意見交換が行われました。
 
 今後は産学共同研究や社会実装を見据え、民間企業等にも本連絡会への参加を呼びかけ、定期的に意見交換会を開催する予定です。
 中国総合通信局では、引き続き社会経済発展・地域課題の解決に資する施策を推進してまいります。

意見交換会の模様

意見交換会の模様
 

研究成果発表の模様

研究成果発表の模様

連絡先
  無線通信部電波利用企画課/電話:082-222-3355

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