総務省トップ > 組織案内 > 地方支分部局 > 中国総合通信局 > 2019年山口県総合防災訓練において臨時災害放送局の開設訓練等を実施

2019年山口県総合防災訓練において臨時災害放送局の開設訓練等を実施

 中国総合通信局(局長:長塩 義樹)は、令和元年6月9日(日)、岩国市「いわくに消防防災センター」をメイン会場として、岩国市内及び和木町内の5拠点で実施された「2019年山口県総合防災訓練」に参加し、自治体やメーカー等と連携した以下の実動訓練を実施しました。
 
1.臨時災害放送局開設訓練PDF
 訓練は、大規模な土砂災害や河川の決壊が発生したとの想定の下、被災地や避難所等住民への災害支援や生活情報等の提供を行うため、岩国市から臨時災害放送局用機器の貸出要請を受け、訓練会場(いわくに消防防災センター)へ機器を搬入し、(株)NHKテクノロジーズの協力を受け放送機器を設置し、周波数77.3MHzにより実際に電波を発射し、アナウンスは(株)アイ・キャンが協力しました。また、この訓練では、村岡山口県知事も参加され、マイクに向かい県民へ防災減災に対する意識の高揚を呼び掛けられました。
 中国管内における県主催の総合防災訓練において実際の電波発射を伴う搬入訓練は、初めての試みとして実施しました。
 
2.災害状況伝達訓練PDF
 公衆通信網が途絶している想定の下、公共ブロードバンド移動通信システム(以下「公共BB」)を使用して、遠隔地の被災地の映像を現地災害対策本部へ伝達する訓練を実施しました。
現地災害対策本部が設置されたメイン会場(いわくに消防防災センター)から約6キロメートル離れた岩国港での水難救助訓練の状況を撮影し、公共BBによる画像伝送により現地災害対策本部の大型ビジョンに表示しました。映像の伝送は、富士通(株)及び(株)富士通ゼネラル、映像の表示は(株)アイ・キャンが協力しました。
 また、今回の訓練は、メイン会場と岩国港の間に、急峻な山があることから、公共BBを2段中継して会場内に映像伝送しました。
 公共BBによる訓練は、昨年に続き2度目の訓練となりますが、公衆通信網が途絶した中での情報収集活動に役立つことが確認されました。
 
3.通信・放送設備の電源確保訓練
 中国総合通信局が所有する災害対策用移動電源車を訓練会場へ搬入し、現地災害対策本部等で使用する映像・通信機器等への電源供給を行いました。災害対策用移動電源車は、災害時の通信及び放送の迅速な確保を目的として、電気通信設備又は放送設備の応急復旧対策を行うための発電機を搭載しており、全国9箇所の総合通信局に配備されています。
 
 山口県総合防災訓練では初めてとなる臨時災害放送局の開設訓練では、実際に電波を発射しての訓練ということで、防災関係機関や、一般来場者の関心が高く、村岡知事の放送には特に注目が集まっていました。
 今後も、中国総合通信局では、情報通信技術(ICT)を活用した防災訓練に自治体や防災関係機関等と連携して取り組み、地域のさらなる安全安心の確保に努めてまいります。
臨時災害放送局のアンテナ組立

NHKテクノロジーズによる
臨時災害放送局のアンテナ組立

臨時災害放送局の設置・調整

参加機関が連携した
臨時災害放送局の設置・調整

試験電波の発射

アイ・キャンの協力による
試験電波の発射

防災減災を呼び掛け

村岡 山口県知事が放送で
防災減災を呼び掛け

中型移動電源車

現地災害対策本部等で使用する
映像・通信機器等への電源供給する、
中型移動電源車

公共ブロードバンド移動通信システム

岩国港湾管理事務所屋上に設置された
公共ブロードバンド移動通信システム

ページトップへ戻る