中国総合通信局(局長:本間 祐次)、広島県(知事:湯崎 英彦)及び中国情報通信懇談会(会長:苅田 知英)は、国の地方行政機関連携の構成機関等と共催で、「地域ICTイノベーション交流会withひろしまサンドボックス」を開催し、地方自治体、民間企業等から約100名が参加しました。
本交流会では、最新の研究開発成果の社会実装を促進して地域課題解決に資するため、総務省 戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)の研究開発成果等を広く紹介するとともに、広島県が実施する「ひろしまサンドボックス アカデミアチャレンジ」の一環として、既に実証実験を行っている先進的な事例紹介を合わせて開催することで、研究者(シーズ)と企業・地方自治体等(ニーズ)を引き合わせてマッチングの機会を提供しました。
本交流会で紹介(ポスター展示含む)した、大学・高等専門学校の先生方の研究開発成果は別紙のとおり。
《プログラム》
◆アカデミアチャレンジ趣旨説明
◆ひろしまサンドボックス実証プロジェクト紹介
・「海の共創基盤〜せとうちマリンプロムナード〜」
株式会社ピージーシステム イノベーション事業部 部長 佃 浩行 氏
・「宮島エリアにおけるストレスフリー観光」
西日本電信電話株式会社 広島支店 ビジネス事業部 公共ソリューション営業部門長 石賀 勝紀 氏
◆SCOPE成果発表・事例紹介
・「IoT時代における機器認証を安全に実現するセキュリティ計算チップの開発」など
岡山大学大学院 自然科学研究科 教授 野上 保之 氏
・「高速ビジョンを用いたアンチドローン監視システムの研究開発」など
広島大学大学院 工学研究科 教授 石井 抱 氏
・「高精度河川水位予測を実現するクラウド型車載雨量計ネットワークシステムの開発」など
山口大学大学院 創成科学研究科 准教授 赤松 良久 氏
◆アカデミアチャレンジ事例紹介
・「ラジオ放送波を利用した土砂災害予知システムの進捗」など
呉工業高等専門学校 副校長 電気情報工学分野 教授 黒木 太司 氏
◆ひろしまサンドボックス 事業の取組状況と今後の展開
◆パネル展示・マッチング相談・意見交換会
本交流会では、会場からの質問を集められるアプリ「Slido」を利用し、参加者のスマートフォンから多くの質問が寄せられ、意見交換会で先生方からコメントをいただきました。
講演終了後には、会場内で研究成果をパネル展示してマッチング相談会を行い、マッチングを希望する企業の担当者が先生方と熱心に相談する様子が見られました。
また、中国総合通信局、中国経済産業局、中国運輸局及び国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)の合同相談ブースと株式会社野村総合研究所の相談ブースを設け、技術シーズの相談を受付ました。
中国総合通信局では、今後も、研究開発から社会実装に至る産学官連携支援をはじめ、中国地域におけるSociety5.0の実現に向けた取組を推進してまいります。