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「中国地域サイバーセキュリティ連絡会交流セミナー」をオンラインで開催

 中国総合通信局(局長:和久屋 聡)は、令和4年2月22日(火)、中国経済産業局、中国情報通信懇談会、中国地域サイバーセキュリティ連絡会(以下、「連絡会」という。)との共催により、連絡会設立後初めてとなる、参加対象者を連絡会構成員及び連携機関に限定した交流セミナーをオンライン形式で開催し、101名の参加がありました。

  • ※ 連絡会は、中国総合通信局と中国経済産業局が発起して令和2年10月に設立。中国地方の産学官を中心に、現在90構成員、15連携機関で組織されています。

 連絡会では、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、これまで主に事務局からのメール配信による情報共有を中心に活動していましたが、このたび、サイバーセキュリティ分野に関する意識やレベルの向上と構成員相互の交流を図り、「共助」を推進することを目的に、当該交流会セミナーを開催しました。

 今回は、対面での開催は叶わず、オンラインとなりましたが、参加者からの事前の質問・相談や、講演・座談会中のチャットによる質問を可能にするなど、活発かつ柔軟に双方向のコミュニケーションが図れる方法で実施しました。
 具体的なプログラム等は次のとおりです。

【プログラム及び概要】

講演1:「最近のIoTセキュリティと暗号技術の発展」
  • 講師:岡山大学 DX推進担当副理事 野上 保之 氏
 Society5.0に向けてIoT・AIの活用が進む中、いかにセキュリティに意識を払う必要があるか、暗号技術の位置づけとともに改めて考察されました。
講演2:「鳥取県における県と市町村によるCSIRT連携」
  • 講師:鳥取県総務部情報政策課 次世代戦略室 室長 下田 耕作 氏
 県内自治体による団体の枠を超えたセキュリティ対策の共同の取組について、現状と課題の説明がありました。
講演3:「コロナ禍でのセキュリティインシデントとそのセキュリティ対策」
  • 講師:株式会社エネルギア・コミュニケーションズ 情報システム事業本部
    ITインテグレーション部 濱本 常義 氏
 コロナ禍における実際の攻撃傾向、ランサムウェアなどの被害事例などの具体的な事例紹介のほか、最新のLog4jの脆弱性攻撃、これらから求められるセキュリティ対策などのベストプラクティスを紹介されました。
座談会:「地域におけるサイバーセキュリティ対策の在り方について」
  • モデレーター:野上氏、パネリスト:下田氏及び濱本氏の3者で意見交換等を実施。
 地域の企業がサイバーセキュリティ対策を行う上での主な課題として考えられる、「人材育成や専門的人材の確保」、「資金面の問題」、「職場の意識改革」について、それぞれの講演内容を踏まえて、連絡会などの活用や地域の企業、自治体、学校など産学官の連携の可能性などについて参加者と交流しながらコメントしていただきました。

 中国総合通信局では、今後も連絡会等と連携し、セキュリティセミナーやインシデント勉強会を計画するとともに、企業の規模やセキュリティ対応の習熟度合いに応じた情報の提供や共有を行い、中国地域におけるサイバーセキュリティの人材育成や対策の推進に取り組んでまいります。
(サイバーセキュリティ室)

(交流セミナーの様子)

講演1 講演2
【講演1:岡山大学 野上氏 【講演2:鳥取県 下田氏
講演3 座談会
【講演3:エネルギア・コミュニケーションズ 濱本氏 【座談会】

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