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ICT利活用サミットin米子」を開催
<リジェネラティブな地域社会の創生に向けて>

 中国総合通信局は、令和5年4月20日から21日までの2日間、一般財団法人全国地域情報化推進協会(APPLIC)との共催により、「ICT利活用サミットin米子 〜リジェネラティブ(※)な地域社会の創生に向けて〜」を開催しました。

(※)「リジェネラティブ」とは、生態系を活性化し、環境を再生させることを目指すためのアプローチを指す言葉です。今回のイベントでは、いわばマイナスをゼロに戻す「サスティナブル」の先にあるもの、つまり、ゼロからの発展を目指すアプローチによって地域の新しい価値の創出を指す言葉として「リジェネラティブ」が用いられました。

 本イベントでは、地域経済の活性化と人口減少の克服など、地方創生に臨む地域が継続的な発展を遂げるためにICTで何ができるのかについて、講演や現地見学により紹介し、中国地域のみならず全国の企業、地方公共団体等合計で157名(内訳:会場参加86名、オンライン参加71名)の方にご参加いただきました。
 第1日目は、米子市の会場で講演やパネルディスカッションが行われました。
 このうち、パネルディスカッションでは、株式会社アマゾンラテルナ 鳥取大山オフィス代表の貝本氏から、自身が番組作成に携わっている大山町営ケーブルテレビである「大山チャンネル」の加入率アップと地域活性化を同時に行う取り組みとして、町民自身が、子供や親を含めて番組への出演やそのスタッフとしてかかわる機会を増やすことによって(結果として、全町民の4人に1人程度が「大山チャンネル」に何らかの形で参加。)、70%の加入率と85%の番組満足度を達成し、かつ、番組で紹介した飲食店が地域での人気店になった旨の報告があり、このことを端緒に、他のパネラーからも、地域に密着した情報通信サービス等ついて活発な議論が行なわれました。
<プログラム(第1日目)>
  開催場所:米子コンベンションセンター小ホール
  1. 開会挨拶 中国総合通信局 局長 和久屋 聡
  2. 委員長講演 「リジェネラティブな地域社会の創生に向けて」
     (一財)全国地域情報化推進協会 ICT利活用地域イノベーション委員長
     早稲田大学大学院アジア太平洋研究科 教授 三友 仁志 氏
  3. 総務省講演「地域の持続的成長、その先の再生に向けて、地域とともに伴走する総務省の取組み」
     総務省情報流通行政局 衛星・地域放送課 課長 安東 高徳
  4. 講演1「使命に基づく中海テレビ放送の取り組み」
     株式会社中海テレビ放送 代表取締役社長 加藤 典裕 氏
  5. 講演2「地域DXで地域を豊かに、人々を笑顔に」
     一般社団法人日本ケーブルテレビ連盟 理事長 渡辺 克也 氏
  6. パネルディスカッション「リジェネラティブな地域社会の創生に向けて」
    • 一般財団法人全国地域情報化推進協会 ICT利活用地域イノベーション委員長
      早稲田大学大学院アジア太平洋研究科 教授 三友 仁志 氏
    • 総務省情報流通行政局 衛星・地域放送課 課長 安東 高徳
    • 一般社団法人日本ケーブルテレビ連盟 理事長 渡辺 克也 氏
    • 株式会社中海テレビ放送 代表取締役 加藤 典裕 氏
    • 株式会社アマゾンラテルナ 鳥取大山オフィス 代表 貝本 正紀 氏
  7. 閉会挨拶 米子市長 伊木 隆司 氏
 また、第2日目は、2カ所の施設見学が行われました。
 株式会社アマゾンラテルナの鳥取大山オフィスでは、同オフィス代表の貝本氏から、大山町営ケーブルテレビ「大山チャンネル」での住民参加を促すため、地元の「コンビニの店員の方でいい声をしている人」や「昔女優になりたかった人」「声優に憧れている中高生」などを積極的に番組のナレーターとしてスカウトしたことや、地域部活「大山テレビ部」を立ち上げるなどして、住民参加型の番組制作等、地域密着の取り組みについてお話いただきました。
 また、株式会社サテライトコミュニケーションズネットワークでは、自社の強みを生かして、地域情報・緊急情報に関するサービスを全国的に展開していることや、地元米子市での地域活性化に向けた取り組みについてお話いただきました。
<プログラム(第2日目)>
  開催場所:株式会社アマゾンラテルナ大山オフィス
株式会社サテライトコミュニケーションズネットワーク
  1. 視察・意見交換「ローカルコンテンツづくりによるコミュニティづくり事例1」
    • 施設紹介
    • 株式会社アマゾンラテルナ 大山オフィスの活動について
       (株式会社アマゾンラテルナ 大山オフィス 代表 貝本 正紀 氏)
    • 大山町の取組について
       (大山町町長 竹口 大紀 氏)
  2. 視察・意見交換「ローカルコンテンツづくりによるコミュニティづくり事例2」
    • SCNの現在と未来に向けた取組み
    • 施設紹介
       (株式会社サテライトコミュニケーションズネットワーク 代表取締役 橋 孝之 氏)
  3. 閉会挨拶 一般財団法人全国地域情報化推進協会 理事長 吉田 真貴子 氏

 中国総合通信局では、関係機関と連携して、今後とも地方の社会課題を解決し、地域の個性を活かしたデジタル化ができるよう積極的な取組を推進してまいります。(情報通信振興課)

開会挨拶

【開会挨拶】
中国総合通信局 局長 和久屋 聡

委員長講演

【委員長講演】
早稲田大学大学院アジア太平洋研究科
教授 三友 仁志 氏

パネルディスカッション

【パネルディスカッション】
「リジェネラティブな地域社会の創生に向けて」

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