「全国型CTFコンテスト」を開催
中国総合通信局(局長:梅村 研)は、令和6年11月30日に、総務本省及び総合通信局6局(東北・関東・北陸・近畿・四国・九州総合通信局)と合同で、「全国型CTFコンテスト」を開催しました。岡山会場は、岡山市北区の「岡山コンベンションセンター」で開催し、サイバーセキュリティに興味のある学生や若手社員など14名の参加がありました。(全体の参加者は406名)。
近年、インターネットが社会経済活動の基盤となる中、サイバーセキュリティ上の脅威が悪質化・巧妙化しており、サイバーセキュリティに対するニーズは増大しています。一方で、労働人口の減少が見込まれる中、サイバーセキュリティ人材の育成・確保は重要な課題となっています。
このコンテストでは、スマートフォンやタブレット等の情報端末の普及により、以前に増して身近なものとなった脅威について、中学生・高校生・高専生・大学生・大学院生・若手社会人を対象にセキュリティ分野への関心を深めていただくことを目的として開催しました。
プログラム概要は次のとおりです。
【プログラム概要】
(1)開会挨拶
総務省 サイバーセキュリティ統括官 山内 智生
(2)セミナー
講師:国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)
ナショナルサイバートレーニングセンター長 園田 道夫 氏
概要:巧妙化するサイバー攻撃に関して、現在のトレンドを中心に説明するとともに、サイバーセキュリティに
関連する仕事(謎解き仕事)について解説していただきました。
(3)CTFワークショップ
講師:国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)
ナショナルサイバートレーニングセンター長 園田 道夫 氏
概要:参加者それぞれがパソコンを使ってサイバーインシデントに関するクイズを解き、解けたクイズの合計得点
を競いました。
(4)交流会
講師:岡山県警察本部 生活安全部 サイバー犯罪対策課
課長補佐 角南 和正 氏
概要:サイバー犯罪の現状や警察内でのサイバー攻撃に対する解析、さらに捜査の一面について説明すると
ともに、インターネットを利用した攻撃であることから、国際機関との連携が欠かせない旨の解説をして
いただきました。
終了後のアンケートでは、「セキュリティ全般の基礎知識の見直しができた」、「現在のセキュリティ問題について聞くことができた」など、サイバーセキュリティへの興味や意識の向上に繋がる感想が多数寄せられました。また一方で、「Webの知識をもう少しつけてから参加したい」、「(クイズを)全く解くことができず、時間も足りなかった」と感じる学生もおり、今後サイバーセキュリティ人材の裾野を広げるため、いかにしてサイバーセキュリティに興味を持ってもらうかが課題として挙げられます。
中国総合通信局では、関係機関と連携して人材育成の取組みや、セキュリティ情報の共有を行うなど、今後もサイバーセキュリティ対策を推進してまいります。(サイバーセキュリティ室)
挨拶:山内 智生
講演:園田 道夫 氏
CTFの様子
交流会:角南 和正 氏
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