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「サイバーセキュリティセミナー2024」を開催

 中国総合通信局(局長:梅村 研)は、令和6年12月16日、中国経済産業局、中国情報通信懇談会及び中国地域サイバーセキュリティ連絡会との共催、並びに山口県及び山口県ネットワークセキュリティ協議会の後援により、「サイバーセキュリティセミナー2024」を、山口県下関市の「海峡メッセ下関」の会場及びオンラインによるハイブリッド方式で開催し、98名の方に参加いただきました。(内訳:会場参加23名、オンライン参加75名)

 サイバー攻撃の脅威が増大する中、安全なサイバー空間を実現するためには、地域の中小企業等を含むあらゆる主体が広くサイバーセキュリティ対策を導入することに加え、万一攻撃を受けた場合には、迅速・適切に対応する必要がありますが、大企業に比べて中小企業においてはサイバーセキュリティ対策が十分ではない状況となっています。
 このような状況を踏まえ、サイバーセキュリティ対策の質の向上を図る観点から中国地域の中小企業・中堅企業や地方公共団体の情報システムに携わり始めた方、さらに経営層の方などを対象に、サイバーセキュリティに関する意識とセキュリティレベルの向上を図るため、サイバーインシデントの最新動向や対策、インシデント発生時の対応等について学ぶ機会として本セミナーを開催しました。
 プログラム及び講演概要は次のとおりです。
【プログラム及び講演概要】
  講演(1):「サイバー攻撃の最新動向と中小企業の対策」
     講師:株式会社ラック 新規事業開発部 地域創生事業室
        グループマネージャー 三宅 康夫 氏
     概要:サイバーセキュリティ対策を進めていく上において、最新の攻撃動向を解説しながら、インシデント発生
        時の対応やセキュリティに関する対策のポイントについて解説されました。
  講演(2):「YMfgのサイバーセキュリティに関する取組について」
     講師:株式会社山口フィナンシャルグループ IT統括部
        係長 木村 雄介 氏
     概要:グループ企業内におけるサイバーセキュリティに関する諸対策や社員向け訓練・演習の実施状況、
        さらにインシデント発生時のマニュアルの刷新について紹介されました。
 また、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)にご協力いただき、交流セミナーの会場内においてCYDER※のデモ展示を行い、参加者にCYDERの一部を体験していただく機会を設けるとともに、サイバーセキュリティに関するパンフレットなどを配付しました。
 ※:実践的サイバー防御演習(Cyber Defense Exercise with Recurrence)。サイバー攻撃を受けた際の一連の
   対応(インシデント対応)をロールプレイ形式で体験できる演習。 (https://cyder.nict.go.jp/)

セミナー終了後に実施した参加者へのアンケートでは、
  • セキュリティ対策推進に役立てたいと思う。
  • まず、社内CSIRT(シーサート)に情報を共有後、社内展開を考えていきたい。
  • 弊社内の情報セキュリティに関する意識向上、ガバナンス強化に役立てたいと思う。
などの感想が寄せられたほか、
  • 社員の意識が低い。
  • 情報システム部門が人員不足である。
  • 専門的知識を有する人材育成が必要である。
などといった課題も多数挙げられました。
 中国総合通信局では、中国地域の中小企業等のセキュリティレベルの底上げを図るため、今後も中国地域サイバーセキュリティ連絡会などの関係機関と連携し、サイバーセキュリティの人材育成に資する取組みや、セキュリティ情報の共有を行うなど、サイバーセキュリティ対策を推進してまいります。(サイバーセキュリティ室)
講演1 三宅 康夫 氏

講演(1):三宅 康夫 氏

講師2 木村 雄介 氏

講演(2):木村 雄介 氏

セミナー会場の様子

セミナー会場の様子

CYDERデモ展示の様子

CYDER デモ展示の様子

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