電波監視

1.重要無線通信妨害への迅速な対応

 警察、消防、海上、航空、放送等の業務には、私たちの生活や安全を守る重要な無線通信が利用されています。これらを重要無線通信と呼び、混信・妨害が発生した場合には、24時間体制で申告を受け付けており、混信・妨害の排除に努めています。

 特に、人命・財産の保護に深く関わりのある船舶や航空機で利用されている電波に対する混信妨害については、関係機関との連携を図り、より迅速な対応に努めています。

重要無線通信妨害のイメージ図

  • ※1 国際VHF(CH16、CH70):船舶の遭難時や呼出・応答時に使用する電波。CH70はデジタル選択呼出装置で使用。
  • ※2 衛星EPIRB(非常用位置指示無線標識)、 ELT(航空機用救命無線機):遭難時に電波を自動的に発射し、遭難場所を通報するための無線設備。
  • ※3 マスキング:ある電波が発射され続けることにより、その他の局による無線通信が不可能になること。

2.混信・妨害の原因の究明及び排除

 免許を受けずに開設された不法無線局や電波法に違反する違法無線局により、正しく電波を利用している方々に対する混信・妨害等の被害が発生しており、混信・妨害などを受けた方々から申告があった場合には電波監視システム(DEURAS※)による固定監視や、不法無線探索車等を現地に出動させて妨害源の探査を行うなど、迅速な妨害の排除に努めています。

混信・妨害調査のイメージ図

  • ※ DEURAS(DEtect Unlicensed RAdio Stations)とは、各地に設置されたセンサ局や車両に搭載されたセンサ局を、各総合通信局に設置されたセンタ局から遠隔操作することにより、センサ局で受信した電波をモニタ−(聴音)したり、電波発射源の方位等を測定して、不法無線局の位置等を特定するためのシステム。

3.重要イベント開催時等における監視体制の強化

 重要イベント開催時や内外要人の来訪時等、重要無線通信への混信・妨害の発生が危惧される場合には、状況に応じて対策本部を設置し24時間体制で電波監視を行うなど、監視体制を強化します。

4.電波監視システム(DEURAS)

 総務省では、電波監視を効率的かつ効果的に行うため電波監視システム(DEURAS)を全国に整備しています。

 各総合通信局にはセンタ局を設置し、主要都市に設置されたセンサ局を遠隔操作して、センサ局で受信した電波をモニター(聴音)したり、電波の到来方向などを測定して、電波の発信位置を特定し混信・妨害の排除等に努めています。

DEURASとは(DEtect Unlicensed RAdio Stations)の略称

電波監視システムのイメージ図

お問い合わせ先
 電波監理部 監視調査課
  1から3:TEL:(082)222-3328
  4   :TEL:(082)222-3419

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