人が通常出入りする場所で無線局から発射される電波の強さが基準値を超える場所がある場合には、無線局の開設者が柵などを施設し、一般の人々が容易に出入りできないようにする必要があります。
※なお、適用が除外される無線設備として以下のものが挙げられます。
局種 | 基準値を超える恐れのある範囲 |
---|---|
携帯電話基地局 (900MHz帯、192W) |
アンテナから指向方向に0.51m以内 アンテナから上方に1.03m以内 アンテナから下方に1.03m以内 |
携帯電話基地局 (2.1GHz帯、360W) |
アンテナから指向方向に0.6m以内 アンテナから上方に1.46m以内 アンテナから下方に1.46m以内 |
PHS基地局(1.9GHz帯、2W) | アンテナから0.03m以内(垂直コリニアアレー) アンテナから0.2m以内(パッチ(平面)アンテナ) |
中波放送(594kHz、300kW) | アンテナから15m以内 |
短波放送 (17.9MHZ、300kW、カーテンアンテナ) |
アンテナから前方に55m以内 |
FM放送(ERP44kW) | アンテナから27m以内 |
TV放送 (VHF、ERP85kW) (UHF、ERP110kW) |
アンテナから28m以内(VHF) アンテナから23m以内(UHF) |
アンテナから発射される電波の強さ(電力束密度)は、距離の二乗に反比例して減衰(距離が2倍になれば、電波の強さは4分の1)していきます。
アンテナが設置された鉄塔の真下では、その鉄塔の高さにより減衰した電波の強さとなります。