中国総合通信局(局長:長塩 義樹)は、関係団体との共催により、平成30年12月18日(火曜日)、広島市において「5G利活用セミナー」を開催しました。
本セミナーは、5Gの新たな利活用として自動車交通分野を取り上げ、現状の取組状況を踏まえ、5Gの実用化により実現する様々な可能性や、電波の有効活用による地域の活性化等への啓発を目的に開催したもので、通信・放送関係企業、建設関係企業、個人など90名の参加がありました。
セミナー参加者からは多数の質問が寄せられ、関心の高さがうかがわれました。
セミナーの概要は以下のとおりです。
講演1:「2020年の5G実現に向けた取組」【1.2MB】
講師:総務省総合通信基盤局移動通信課 新世代移動通信システム推進室 室長 中里 学
要旨
様々な分野で期待されるサービスイメージや社会実装の例を挙げ、5Gが実現する未来のイメージを動画で紹介。5Gの特徴やネットワーク構成、実現に向けた研究開発・実証実験や国際連携・協調の強化の動向、5G周波数の具体化と技術的条件の策定等総務省の取組について説明された。
講演2:「バス・トラックの自動運転車技術と5Gへの期待」
講師:先進モビリティ(株)代表取締役 青木 啓二氏
要旨
5Gを利用したトラックの隊列走行技術やバスの自動運転技術を実証実験の映像を交えて紹介。技術は実用化レベルにほぼ到達してきており、自動運転レベル4には遠隔監視技術が課題であると述べられた。
講演3「コネクティッドカーと自動運転を支える次世代ICT技術に関するKDDIの取組み」
講師:KDDI(株)技術企画本部コネクティッド推進室長 鶴沢 宗文氏
要旨
愛知県内で行った公道でのレベル4(無人運転)自動運転のデモンストレーション走行映像を見ながら自動運転システムと通信技術の現状を紹介。また、4Gと5Gの違いや、自動運転・遠隔制御における5G利用のメリット等について説明された。
中国総合通信局では、地域におけるICTの利活用等の促進による地域課題の解決に取り組んでまいります。
連絡先 無線通信部企画調整課/電話:082-222-3355 |