国の統計調査(指定統計調査・承認統計調査)に限って、報告者が最近どの程度の報告負担を感じているかをみると、本社の場合、「おおいに負担」が8.4 %、「かなり負担」が32.7%、「やや負担」が42.1%、「さほど負担でない」が16.8%となっている。
これを資本金階級別にみると、「多いに負担」と「かなり負担」の合計は、資本金規模が大きくなるにつれて、負担に感じるとする比率が高くなっている。このことは、大規模な企業ほど多数の報告依頼を受けているだけでなく、担当者も相対的に報告業務を負担と感じていることを示している。
国の統計調査に対する負担感を本社と事業所で比較すると、事業所は本社とほぼ同様の比率を示しているが、うち「さほど負担でない」が29.3%となっており本社の16.8%に比べ比率が高い。
なお、5年前の調査と比べると、前回は選択肢が3項目となっており厳密な比較はできないが、本社の場合、「おおいに負担」が20.0%、「かなり負担」が53.6%、「さほど負担でない」が23.6%となっていたのに対し、今回は「おおいに負担」の比率が大きく低下している。
国の統計調査に対し負担を感じる理由について、「強くそう思う」と「ややそう思う」の合計を負担の大きい理由として、それぞれの比率の大きさを比較すると、本社では、第1位が「調査事項が多すぎるから」、第2位が「調査事項が細かすぎるから」、第3位が「統計調査数が多すぎるから」、第4位が「繁忙期に調査が多いから」と「提出期限までの記入期間が短いから」の順となっている。