統計機構の種類

 諸外国政府の統計機構は、行政機関に対する考え方や歴史的な経緯などを反映して、統計調査活動が特定の機関に集中して行われる「集中型」と、複数の行政機関においてそれぞれの行政分野について独立して行われる「分散型」に大別できます。

 分散型統計機構は、集中型統計機構と比較すると、

  1. 行政ニーズに的確、迅速に対応することが可能
  2. 所管行政に関する知識と経験を統計調査の企画・実施に活用できる。

等のメリットがあります。


統計機構のタイプ
  分散型 集中型
仕組み それぞれの行政機関に統計の機能を分散させる。 統計を一元的に一つの機関(例えば中央統計局)に集中させる。
メリット ・行政ニーズに的確、迅速に対応することが可能
・所管行政に関する知識と経験を統計調査の企画・実施に活用できる。
・統計の専門性をより発揮しやすい。
・統計の整合的な体系が図りやすい。
デメリット ・統計の相互比較性が軽視されやすい。
・統計調査の重複や統計体系上の欠落を招きやすい。
・行政ニーズを的確、迅速に反映した統計調査が行われにくい。
・所管行政に関する知識と経験を統計調査の企画・実施に活用しにくい。
外国の例 アメリカ カナダ、オーストラリア

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